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【インタビュー】俳優・奈緒が語るキャリア論|壁を乗り越え、つらさを「話して昇華する」方法

  • 2026.10.13

InRed10月号でカバーを務めてくれた俳優・奈緒さん。俳優としてのキャリアを積み上げていく中で増えてきた難しい役。その中で、個人としての向き合い方、また偶然知ることができた自分の特徴などを伺いしました。

心にため込みすぎない。 言葉にして、水に流して整える

近年、社会性のある作品や、決して軽やかとはいえない役柄を演じる機会も多くなってきた奈緒さん。

「この作品(映画『シャドウ・ワーク』)の撮影中、誰かが家に来る夢を見て飛び起きたことがあったんです。ドアを激しく叩かれたような気がして、ハッと目が覚めて。『これはきっと、薫さんの精神状態なんだろうな』って。そういうときは現場に行ってスタッフさんたちに『聞いてくださいよ。昨日こんなことがあって……』と話すんです。『怖いね〜』『怖いですよね』と聞いてもらっているうちに、その怖さが流れていく。私はたぶん、話すことで自分の中から昇華しているんですよね」

怖かったことも、つらかったことも、自分の中で膨らんでしまう前に言葉にする。それが、いつの間にか奈緒さんの習慣になった。

「もうひとつは水がある場所に行くこと。川のように、なるべく静かに水が流れている場所にいると心が落ち着きます。日常の中なら、お風呂が大切な時間。湯船につかって、思いっきりため息をついてみたり、独り言を言ってみたり。水の音や流れを見ていると、自分の中にあるモヤモヤも一緒に流れていくような気がするんです」

さらに最近は、「話すこと」にも以前より素直になれたという。そのきっかけは、ロケで訪れた韓国のとある市場での偶然の出会い。

「顔つきなどから、その人の特徴がわかるという有名な方がいるんです。『あなたは心に熱をためやすいから、いっぱい喋ったほうがいい』と言われて(笑)。私、それまでは家に帰ってから『今日しゃべりすぎたかも』『うるさかったかな』と、お風呂で反省することがしばしば。でも、その方のお墨付きをいただいたので、今は現場でも『私、喋ったほうがいいらしいんですよ。聞き流してください』と先に言うようにしています」

PROFILE
なお/1995年2月10日生まれ、福岡県出身。近作に、映画『傲慢と善良』『死ねばいいのに』、ドラマ「東京サラダボウル」「塀の中の美容室」、舞台「大地の子」など。公開待機作に、ダブル主演映画『シャドウワーク』(2026年9月25日公開)、主演映画『あをの情』(2027年公開)がある。初のフォトエッセイ『いつか』が好評発売中。

Model=Nao
Photograph=Daisuke Tsuchiyama〈TRON〉
Styling=Maki Iwata Hair & Make-up=Ayumi Takeshita
Interview & Text=Hazuki Nagamine

※InRed2026年10月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人

長嶺葉月

ファッションや美容、ライフスタイルを切り口とした著名人へのインタビューで数々のファッション誌を中心に活躍。3度の飯と同じくらいネコが好き。

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