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スムーズなバックスイングのコツは?体は右回転しづらいって本当?

  • 2026.10.10

多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。今回は、バイオメカニクスの専門家としてジャスティン・ローズを指導するマーク・ブルのメソッドを紹介する。

右肩を下げない意識でバックスイング

スムーズなバックスイングのコツは?体は右回転しづらいって本当?
「ジャスティン・ローズのスムーズなスイングもバイオメカニクスの成果」

マーク・ブルはアメリカ・フロリダを拠点に活動する英国人バイオメカニスト。骨格や筋肉の動きに詳しく、ゴルフスイングにおける体の動きの合理性を研究しており、バイオメカニクスの観点からジャスティン・ローズを指導しています。

彼の研究によれば「人間の体は心臓が左にあるので、動きが『左に引っぱられやすい』という特徴から左回転より右回転が不得手になる」そうです。そのため、右回転であるバックスイング動作をいかにスムーズに行い、左右の動きの差をなくすかを重視しています。

具体的には、バックスイングで右肩が下がらないように体幹を締め、胸椎を中心に回転していくことが大事。細かな調整は難しいですが、自分が「右が下がりやすい」ということを知り、意識するだけでも効果はありますよ。

【メソッドの肝①】人間の体は心臓がある左方向に回りやすい

スムーズなバックスイングのコツは?体は右回転しづらいって本当?
バックスイングは回りにくい(左)、フォローは回りやすい(右)

人間の体は左側に心臓があるため、左回転のフォロー側よりも右回転のバックスイング側のほうがスムーズに回りにくい。その点を意識し、左右のバランスが揃うようにスイングする。

スムーズなバックスイングのコツは?体は右回転しづらいって本当?
解剖学的な特徴を理解しようマーク・ブルは解剖学や運動力学の専門家で、体の構造上の特徴をスイングに生かす指導をしている

【メソッドの肝②】右肩が下がりやすいことを意識して動く

スムーズなバックスイングのコツは?体は右回転しづらいって本当?
ヒジを肩まで上げて腕を水平にし、上体を左右に回旋してみると、バックスイング側のほうが動きにくい

両ヒジを肩の高さまで上げて、腕を胸の前に置いたまま上体を左右に回してみると、右回転時にわずかに腕が下がることがわかる。これを補おうとして前傾が崩れるなどのズレが出やすいので要注意。

下半身主導でバックスイングする際、右のワキ腹を締めておくことで上体の起き上がりを防げる(○)

【メソッドの肝③】バックスイングの始動も下半身から

スムーズに右回転でバックスイングするには、肩の高さを意識するだけでなく、その動作を下半身主導で行うことが大事。上体をねじるのではなく、下半身の動きによって上体を右に向けることを意識する。

上半身主導の動きでは右への回りにくさが助長されて、スムーズにバックスイングできない

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして、練習してみてください。

マーク・ブル
運動力学などを探求したバイオメカニクスの専門家で、スイングコーチとチームを組んでジャスティン・ローズを指導している。ローズと同じイングランド人。

ジャスティン・ローズ
1980年生まれ。2007年欧州ツアー賞金王、2016年リオ五輪金メダル、2018年には世界ランキング1位など数々の実績をもつイングランド人。

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

構成=鈴木康介
写真=相田克己、Getty images
協力=トータルゴルフフィットネス

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