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「結婚を前提に」と送り、保留されて「ありがたいと思え」と返した俺→チャットの最後は今も俺の1通のまま

  • 2026.10.10
ハウコレ

送信した画面を眺めながら、今度こそ勝てたと思っていました。短い返事を読み返すうち、俺が打ったのは強気とは程遠いメッセージでした。

投資アプリを開くと、資産の合計はまた少し増えていました。節約して、利益を次に回して、積み上げてきた数字です。この数字さえあれば、もう負けることはないと思っていました。

連敗の末に選んだやり方

マッチングアプリを始めて2年。連敗し続けていました。届く文面はどれも丁寧で、切られる理由はどこにも書かれていませんでした。負け続けるなら負けない材料を増やせばいい。金さえあれば女性は寄ってくるだろう。そう考えて投資を始め、コンビニのコーヒーさえ我慢してきました。

彼女と初めて会った日、冷房の真下で腕をさすっているのが見えて、席を替わりました。あれは計算ではありません。ただ、2回目からは店も日取りも俺が決めて、「店は俺が決めとく」「それでいいでしょ」と送るように。頼れる男に見せたかったのです。資産の画面を見せて「利益が出たら、全部次に回してるんだ」と話した時も、彼女は感心してくれているようでした。正直、「釣れた」と思いました。

選ばれる側だと送った理由

3回目の食事のあと、思い切って「結婚を前提に付き合ってほしい」と送りました。返ってきたのは、こんな1通です。

「ありがとう。すごく嬉しい。ただ、少しだけ考える時間がほしいな」

また保留か。これまで断られた相手も、みんな最初はこう言っていた。ここで引いたら、今までと同じ結果になる。そう思って打ったのが、このメッセージです。

「俺と結婚できるだけありがたいと思え」

送ってすぐ、もう1通重ねました。

「金もあるし、頼りがいもある。お前が選ぶ立場じゃない。選ばれる側なんだよ」

ようやく選ぶ側に回れた気でいました。送信した画面を眺めながら、彼女が折れてくるのを待っていたのです。

数字に入っていなかったもの

届いた返事は、短いものでした。

「使われないお金は、持ってないのと同じだよ。決めるのがいつもそっちなのも、私は嫌」

何年もかけて積み上げてきたものを、メッセージで片づけられた。最初はそう受け取りました。けれど読み返すほど、言い返せる材料が見つかりません。「なら好きにすれば。後で後悔しても知らないから」実際後悔しているのは俺です。彼女とは数回会っただけですが、性格も容姿も自分好みで関係を続けられればと思っていました。

しかし、それきり彼女からの返事は来ませんでした。

そして...

投資アプリの合計は、その後も少しずつ増えていきました。その数字を、誰と何に使うつもりだったのか。考えようとしても、何も浮かびませんでした。

彼女とのチャットは、俺の送った1通が一番下に残ったままでした。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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