1. トップ
  2. エピソード
  3. 「あ、耳」コンビニから戻った私を見て友人の娘が唖然。頭に手をやって気づいた恥ずかしい忘れ物

「あ、耳」コンビニから戻った私を見て友人の娘が唖然。頭に手をやって気づいた恥ずかしい忘れ物

  • 2026.10.9

黒猫に好かれて、猫耳までつけた午後

春の連休に、古い友人の家へ遊びに行ったときのことです。

友人の家には黒猫が1匹いて、なぜか初対面から私にべったりでした。座れば膝に乗り、立てば足もとについてきます。

その日の私は、来る途中に100円ショップで見つけた黒い猫耳のカチューシャを、かばんに忍ばせていました。

午後、友人とその夫、高校生の娘がそろったところで、私は猫耳をさっと頭につけました。

「ほら、これでこの子の仲間入り」

「似合いすぎ。どこで買ったの?」

笑う友人の娘に、私は足もとの黒猫をなでながら答えました。

「100円の猫耳だけど、着けてるんじゃなくて生えてるの」

「生えてるんだ!」

友人一家が笑い出し、私も調子に乗って、猫耳をつけたまま黒猫の隣で鳴きまねまでしていました。

猫耳のことを忘れたままコンビニへ

夕方になると共通の友人も加わり、居間はにぎやかな飲み会になりました。

私はお酒を飲まないので、ウーロン茶で付き合っていました。

しばらくすると猫耳姿もすっかり見慣れられ、誰も触れなくなります。私自身も、頭につけていることを忘れていました。

日が暮れてしばらくすると、お酒とおつまみが足りなくなりました。

「誰か、買いに行ってくれない?」

「私、飲んでないから運転するよ」

私の車は出しにくい場所に止めてあったため、友人の夫の大きなワンボックスカーを借りることになりました。

友人と娘を乗せ、近くのコンビニへ向かいます。

慣れない大きさの車に緊張しながら、私は慎重に運転しました。

「ゆっくりでいいからね」

どうにか駐車場へ止め、3人で店内へ。入口ですれ違った男性には軽く頭を下げ、会計では店員さんにいつも通り声をかけました。

「すみません。袋、2つに分けてもらえますか」

買い物を終え、帰りも慎重に運転して、ようやく友人宅へ戻りました。

帰ってきて初めて気づいたこと

買い物袋を提げて居間へ入ろうとしたとき、先に入った友人の娘が振り返りました。

そして私の頭を見たまま、目を丸くします。

「あ……耳」

「え?」

私は何気なく頭に手をやりました。

指先に、ふわふわした感触があります。

そこでようやく、猫耳のカチューシャを一度も外していなかったことに気づきました。

「うそ!猫耳のままだった!」

大きな車を真剣な顔で運転していたときも、コンビニですれ違った人に頭を下げたときも、店員さんに丁寧にお願いしていたときも、ずっとこの姿だったのです。

その場にいたみんなが吹き出し、私も買い物袋を置いて笑いが止まらなくなりました。

足もとでは本物の黒猫だけが、何がそんなにおかしいのか分からないように、じっと私を見上げていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ