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「中受離職」が頭をよぎったら~仕事と中学受験、両立するためにママができること~

  • 2026.10.7

皆さま夏休み、本当にお疲れさまでした。夏期講習のお弁当を作り、仕事の予定を調整し、帰宅したら宿題の進捗を確認する。働きながら中学受験をサポートしているママにとって、夏休みは想像以上にハードだったのではないでしょうか。私のところにも、この夏、働くママたちからたくさんの声が届きました。「『これ、やっておいてね』と伝えて仕事に行ったのに、帰ったら全然やっていなかった」「図書館で勉強してね、とお弁当まで持たせたのに、1時間で帰ってきて家でYouTubeを見ていた」そして夏休みが終わった今、6年生はいよいよ過去問も本格化していきます。「このままの働き方で、入試まで乗り切れるのかな」そんな不安を感じているママもいるかもしれません。実際、「中学受験のために仕事を辞める」という選択をする人もいます。いわゆる「中受離職」です。でも、本当に仕事を辞めなければ、中学受験は乗り切れないのでしょうか。

「仕事をしている場合じゃない?」夏休みに聞こえてきたママたちの悲鳴

この夏、私のInstagramでフォロワーさんに働き方についてアンケートを取ってみました。回答してくださった622人のうち、フルタイム勤務は187人(30%)、時短勤務は121人(19%)、その他の働き方をしている方は106人(17%)。専業主婦は208人(33%)でした。つまり、このアンケートでは約3人に2人が、何らかの形で仕事をしながら中学受験に関わっていました。一方で、「中学受験のサポートのために、仕事を辞めようと思ったことはありますか?」と聞いたところ、「思い切って辞めました」が84人、「辞めたいけれど辞められない」が188人、「辞めようと思わない」が239人という結果でした。実際に、「思い切って仕事を辞めました。下の子も含めて習い事の整理をしました」という声もありました。一方で、仕事を続けているママからは、「6年女子。夏期講習が14時から20時半。昼も夜もご飯がひとりになるのはなあと思ってしまって。できる限り仕事を調整していますが、なかなか大変です」という声もいただき、「わかる」のスタンプが100件以上ついていました。単に「勉強を見る時間がない」だけではない、食事はどうする? 塾への送迎は? 宿題はちゃんと進んでいる? 過去問のコピーや丸つけは?今週末の模試に向けて勉強させなくちゃ・・・。中学受験は、子どもが勉強する以外にも細かな「名もなき中受サポート」がたくさんあります。それを仕事と並行して回そうとすれば、「いっそ仕事を辞めたほうが楽なのでは」と思う瞬間があっても不思議ではありません。

本当に「ママが家にいれば」うまくいく?

仕事を辞めたり、勤務時間を減らしたりすれば、確かにお子さんの中学受験に使える時間は増えます。送迎もできる。お弁当も作れる。プリント整理もできる。勉強の進捗も確認できる。でも、ここで一つ考えてみてほしいことがあります。ママが子どものそばにいる時間が増えれば、中学受験は必ずうまくいくのでしょうか。私は、必ずしもそうではないと思っています。むしろ、ずっと家にいるからこそ、「まだやってないの?」「あと何ページ残ってるの?」と、今までなら見えなかったことまで見えてしまうことがあります。時間ができた分、「もっとやってあげなきゃ」とママが中学受験を背負いすぎてしまうこともあります。そして子どもも、「ママが管理してくれるから」と、いつの間にか指示を待つようになってしまうかもしれません。中学受験の伴走で大切なのは、ママがどれだけたくさんの時間を使ったかではなく、何をサポートし、何を子どもに任せるのかではないでしょうか。

辞める前に、「ママがやるべきこと」を減らしてみる

今回、仕事をしながら中学受験をしているママたちに、どんな工夫をしているのかも聞いてみました。すると、塾の送迎に関しては。「下の子の送迎はやるしかないので、受験生が自分で通える塾を選びました」「祖父母に頼れないので、送迎はタクシーや送迎シッターを利用しました」「自力で行ってもらう。ファミサポ、送迎シッター、送迎タクシーなど外注する」学習管理では、「夜のうち、次の日のやることリストをしこんでおく」「塾の自習室にいってもらいました」「朝のオンライン自習室を利用した」といった声が届きました。「我が家も子ども3人。主人と2人でどうにか回しています」と夫婦で分担している方も多数いらっしゃいました。皆さん、「全部自分でやる」以外の方法を、それぞれの家庭で探していらっしゃいました。ここで一つ提案です。「もう仕事を辞めるしかないかなぁ」と思ったときには、一度、今やっていることを書き出してみてほしいのです。これは本当に私がやる必要がある?子ども自身に任せられないか。パパと分担できないか。塾にお願いできないか。祖父母やファミリーサポート、送迎サービスなどを利用できないか。そして、「これはもう、やらなくてもいい」と手放せるものはないか。中学受験では、やろうと思えばママができることは際限なく出てきます。だからこそ、全部をやろうとしないことも、大切な伴走なのだと思います。

おわりに――中学受験も、ママの人生も

もちろん、仕事を辞めることが悪いわけではありません。働き方を変える。休職する。一度仕事から離れる。それも、その家庭が考えて選んだのであれば、一つの選択だと思います。実際に今回のアンケートでも、仕事を辞めて受験生を優先したというママがいました。一方で、仕事を続けたいママもいます。仕事が好きだから。これまで築いてきたキャリアを大切にしたいから。経済的な理由から。そして、「母親」だけではない自分の時間も大切にしたいから。どちらが正解、という話ではありません。ただ、「私が仕事を辞めなければ、この子の受験を支えられない」と追い詰められているのなら、その決断をする前に一度だけ考えてみてほしいのです。「ママがもっと頑張る」以外の方法はないかな、と。子どもの中学受験はもちろん大切。でも、ママの人生も同じように大切です。どちらか一方を諦めるのではなく、わが家なりの「中学受験の伴走の形」を探してみませんか。みなさんの「工夫」もぜひ教えてください!

【Profile】ねね(@nene_juken_)

 (1716400)

社会人、大学生、高3の3人のママ。学生時代の塾講師と家庭教師の経験から教育に興味を持つ。その後、子ども3人の中学受験の経験をインスタグラムにて発信、年間500件のお悩みに回答。慶應義塾大学文学部、教育学専攻。現在は家庭教師として活動するかたわら、中学受験ママのためのコミュニティを運営。

Instagram:ねね(@nene_juken_)

中学受験ママコミュニティ「Salon de Nene」

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