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『VIVANT』で“裏の顔“が判明した人物たちの共通点とは? 最終回目前に振り返る“第2シーズン“ならではの面白さ

  • 2026.11.8
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日曜劇場『VIVANT』第23話(C)TBS

今年最大のヒットドラマとなった『VIVANT』の第2シーズンが、11月8日に最終回を迎える。

※以下、本文には放送内容が含まれます。

丸菱商事で働く乃木憂助(堺雅人)は出世競争から転落したうだつの上がらない会社員。しかしそれは表の顔で、裏の顔は自衛隊の極秘諜報組織・別班の精鋭工作員だった。

2023年に放送された『VIVANT』の第1シーズンでは、世界中で破壊工作を行うテロ組織・テントと乃木たち別班の対決が描かれた。テントの標的が日本だと知った別班は、テントを崩壊させるための作戦を決行し、乃木も任務に参加する。

しかし、テントのリーダーのノゴーン・ベキ(役所広司)の正体が実の父・乃木卓だと知った乃木は別班を裏切り、テントに参加する。やがて乃木は、テントの目的がバルカ共和国の戦災孤児の救済だと知る。テントはバルカ国内で多数の児童養護施設を運営しており、資金調達の手段として世界中のテロリストからテロ行為を請け負っていた。

豪華な映像と出演俳優、そして先の展開が読めないストーリー

『VIVANT』の原作・演出・プロデュースを担当する福澤克雄は、1990年代から活躍するTBSを代表するテレビマンで、『華麗なる一族』や『半沢直樹』といったヒットドラマを多数手掛けてきたが、『VIVANT』は福澤にとって集大成であると同時に新境地と言えるドラマだ。

これまで彼が得意としてきた、大勢の人々が画面を埋め尽くす活気あふれる群衆シーンや、役者の迫力ある表情を捉えた顔のアップといった映像表現に加え、海外ロケならではの広大な風景や、カーチェイス、銃撃戦といった派手なアクションにも挑戦している。

また、出演俳優もとても豪華で、主演の堺雅人を筆頭に、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司といった人気と実力を兼ね備えた役者たちが多数出演し、見応えのある芝居を披露しているため、ヒューマンドラマとしても非常に魅力的な作品となっている。

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日曜劇場『VIVANT』第23話(C)TBS

その一方で物語は謎に包まれており、先の展開がまったく読めなかったのだが、第1シーズンの謎の多くは主人公の乃木憂助に集約されていた。

当初は冴えない会社員に思えた乃木だが、実は別班の工作員だったことが第4話終盤で明らかとなる。
そして、これまでとは違う冷酷な表情を見せて、テントのモニター(協力者)だった同僚の山本巧(迫田孝也)から情報を引き出し、命を奪う。
そこから物語は一転し、本作が別班として日本を守るために行動する乃木の物語だと判明する。その後、父に会うために別班を裏切ったかに思えた乃木だが、実はそれもテントの真意を探り日本を守るために決行した作戦だったことが明らかとなる。

『VIVANT』のキャッチコピーは「敵か味方か、味方か敵か―冒険が始まる。」だが、このキャッチコピーが一番ふさわしかったのが主人公の乃木だろう。
正体不明で話が進むごとに立ち位置が変わっていく乃木の姿に翻弄されながら、彼の真意を考察するのが、第1シーズンの面白さだった。

敵か味方か、味方か敵か

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日曜劇場『VIVANT』第23話(C)TBS

第2シーズンも謎に満ちたストーリーがさらに深まり、予測不能の展開の連続だった。物語は第1シーズン終了直後から始まる。

テントの任務を終えた乃木憂助は、弟分の黒須駿(松坂桃李)を含めた別班の工作員5人が、何者かによって拉致されたことを知る。5人を探すために世界中を飛び回ることになる乃木だったが、やがて5人を拉致したのが中国の別班と言われる秘密諜報組織・シンシーだと判明する。
物語は二転三転し、第1シーズンで味方だった警視庁公安部・外事第4課の刑事・野崎守(阿部寛)が実は裏切ってシンシーの側についたのではないかと思わせて、実は二重スパイとしてシンシーに近づいたことが明らかとなる場面が描かれた。
第1シーズンから登場するほかの人物も、味方と思ったら敵、敵と思ったら味方だったといった形で裏の顔が次々と判明し、それが物語に大きく作用していく。

第1シーズンでは、敵か味方かわからないという疑惑は、主人公の乃木に集約されていた。
対して第2シーズンでは乃木以外の登場人物が、敵か味方かわからない状態となっている。面白いのは、裏の顔が判明する登場人物の多くは第1シーズンの時点で怪しい素振りを少しだけ見せており、細かい伏線が張られていたことだ。
そのため、第1シーズンを何度も見返してしまう。

実は別班の工作員だった丸菱商事の専務・長野利彦(小日向文世)を筆頭に、第1シーズンでは普通の人だと思っていたキャラクターにも意外な顔があることが次々と判明していく。

だから、これまで登場したキャラクター全員に何か別の顔があるのではないかと疑ってしまうのだが、そうなると劇中に登場するあらゆる要素が怪しく感じ、何か裏があるのではないかと思えてくる。
その結果、劇中で起こっている全ての出来事が気になって画面から目が離せなくなるのが、『VIVANT』の魅力である。

ついに第24話で最終回を迎える『VIVANT』第2シーズンだが、まだまだ謎は山積みである。

このまま物語は第3シーズンへと続くのだろうか?

日本のテレビドラマ史上かつてないスケールで展開される壮大な物語が、どこに向かおうとしているのか、最後まで見届けたい。


TBS系 日曜劇場『VIVANT』毎週日曜よる9時〜

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