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50代男性「知人に30万円を貸したが返してもらえない!」110番通報…警察が話を聞いて分かった“経緯”に「詐欺だと断定はできない」

  • 2026.11.4
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

友人や知人から「お金を貸してほしい」と頼まれたことはありませんか。

相手が困っていると分かっていても、高額なお金を貸すことには抵抗を感じる人もいるでしょう。

筆者が警察官として勤務していた頃、知人に貸した30万円を返してもらえないという相談を受けたことがありました。

詳しく事情を聞くと、男性がお金を貸すまでには、ある経緯があったのです。

当時の状況とともに、知人同士の金銭トラブルを防ぐために気を付けたいポイントを紹介します。

「30万円を貸したのに返してくれない!」男性から通報

ある日、50代の男性から「知人に30万円を貸したが、返してもらえない」と通報がありました。

筆者が男性から詳しく事情を聞いたところ、お金を貸した相手は、近所に住む同年代の男性だったそうです。

ある日、その知人から突然、お金を貸してほしいと頼まれたといいます。

「生活に困っているので、30万円を貸してほしい」

しかし、30万円は決して少ない金額ではありません。

通報者は高額なお金を貸すことに抵抗があり、何度も断っていたそうです。

ところが、知人は簡単には引き下がりませんでした。

「3か月後には必ず返す」
「頼むから貸してほしい」

何度断っても繰り返し頼まれたため、男性は最終的に、渋々30万円を貸すことにしたのです。

しかし、約束していた3か月が経過しても、お金は返ってきませんでした。

男性が知人へ連絡し、返済を求めたところ、返ってきたのは次のような言葉だったといいます。

「もう少し待ってほしい」

約束の期日になっても返済されず、男性は困り果てて警察へ相談したのでした。

警察では男性から詳しく事情を聞き、相談を受理しました。

お金を返さないことは詐欺になる?

今回のように、知人に貸したお金が返ってこない場合、「詐欺ではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、借りたお金を返さないことが、直ちに詐欺罪に当たるわけではありません。

詐欺罪が成立するかどうかは、お金を借りる際に相手を欺く行為があったかなど、具体的な事情によって判断されます。

一方、返済する約束を守らないことは、民事上の債務不履行に当たる場合があります。

つまり、お金が返ってこないという結果が同じでも、法律上の扱いは事情によって異なるのです。

なお、今回の事例についても、知人が最初から返済するつもりがなかったのかどうかは分かっていません。

そのため、返済されなかったという事実だけで、詐欺だったと断定することはできません。

お金が返ってこずに困っている場合は、借用書や振込記録、相手とのやり取りなどを整理した上で、弁護士などの専門家へ相談する方法があります。

また、相手にだまされてお金を渡した疑いがある場合には、警察への相談も検討しましょう。

知人同士の金銭トラブルを防ぐには

今回の事例で注目したいのは、通報者が最初からお金を貸すつもりだったわけではないという点です。

男性は何度も断っていましたが、知人から繰り返し頼まれた結果、最終的に30万円を貸してしまいました。

知人同士の金銭トラブルでは、相手との関係性から、貸し借りを断りにくい場合があります。

特に、相手から「必ず返す」「今回だけ助けてほしい」などと繰り返し頼まれると、断ることに抵抗を感じる人もいるでしょう。

しかし、どれだけ親しい相手であっても、無理にお金を貸す必要はありません。

自分自身の生活に影響するような金額であれば、なおさら慎重に判断することが大切です。

また、お金を貸すと決めた場合にも、口約束だけで済ませないよう注意しましょう。

具体的には、次のような点を意識することが重要です。

・貸す金額や返済期限、返済方法を明確にする
・借用書などを作成し、貸し借りの内容を記録する
・銀行振込など、金銭の受け渡しを確認できる方法を検討する
・メッセージなど、相手とのやり取りを保存しておく

こうした記録を残しておけば、後から返済をめぐるトラブルが発生した際に、貸し借りの内容を確認する資料として役立つ場合があります。

ただし、借用書を作成したからといって、必ず返済してもらえるわけではありません。

最も重要なのは、お金を貸す前に、本当に貸してもよい相手なのか、返済されなかった場合に自分が困らないかを慎重に考えることです。

相手との関係を大切にしたいからこそ、無理な貸し借りは避けるという判断も必要でしょう。

お金の貸し借りは慎重に

今回の事例から、知人同士の金銭トラブルを防ぐためのポイントをまとめます。

・親しい知人であっても、無理にお金を貸す必要はない
・何度も頼まれた場合でも、自分が納得できなければ断ることが大切
・お金を貸す際は、金額や返済期限、返済方法を明確にする
・借用書や振込記録、メッセージなど、貸し借りの記録を残しておく
・返済されない場合は、事情に応じて弁護士などの専門家への相談を検討する

お金の貸し借りは、親しい人間関係を壊す原因にもなり得ます。相手を助けたいという気持ちだけで判断せず、自分自身の生活や将来を守るためにも、慎重に行動することを心掛けましょう。


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