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【埼玉県所沢市】荒俣宏氏監修!蝶、蛙、蜂、蛸…あらゆる「虫」偏の世界をめぐる異色の展覧会開催

  • 2026.10.4

角川文化振興財団は、「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」の4F荒俣ワンダー秘宝館にて、10月17日(土)~2027年4月5日(月)の期間、「虫へんはみんなむし-蟲をめぐる博物誌」を開催する。

同展では、東京大学総合研究博物館や目黒寄生虫館などの協力を得て、江戸時代の貴重な書物や寄生虫標本も展示する。

図書館、美術館、博物館が融合

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©角川武蔵野ミュージアム[/caption] 角川武蔵野ミュージアムは、図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設で、池上彰氏が館長を務める。

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©角川武蔵野ミュージアム[/caption] 初代館長の松岡正剛氏が世界を読み解く9つの文脈に沿って独自の配架をした「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏氏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」、これら「エディットタウン」は同館のメインエリアとなっている。

あらゆる「虫」の世界をめぐる展覧会

角川武蔵野ミュージアム博物部門のアドバイザリーボードを務める荒俣宏氏は、博物学の研究者としても知られ、大著『世界大博物図鑑』を世に送り出した。氏がその編纂の過程で収集した博物画のコレクションは現在、同館に寄贈されている。

今回、4月~9月に開催された「鳥」をテーマにしたものに続き、「虫」をテーマにした博物画コレクションを紹介する展覧会を開催する。

写真や顕微鏡写真がなかった時代、画家や博物学者たちは、観察した動植物の姿や特徴を博物画として自ら描き残し、研究者たちは標本を集め分類学などの基礎を築いた。図譜が描かれた当時の「虫」は、現在の生物学における「昆虫」よりも広くとらえられていた。

自然を収集し、分類するという行為は、人間が自然をどのように見つめ、理解し、利用してきたのかという歴史そのものでもある。

写真の無い時代に緻密に描かれた博物画

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エドワード・ドノヴァン『インド昆虫史要説』より From the book An Epitome of the Natural History of the Insects of India, Edward Donovan[/caption] 近代以前のヨーロッパでは「虫」の概念は現在よりも広くとらえられていた。その後大航海時代を経て植民地が拡大し、18世紀から19世紀にかけ「博物学の時代」が到来すると、世界各地からもたらされた多くの動植物を観察し、描き、分類することに情熱が注がれた。

同展では、美しい手彩色図版で知られるドノヴァンの『イギリスの昆虫』(1813)をはじめ、南米探検の成果をまとめたドルビニの『南アメリカ探検』(1835-59) などを紹介。

自然の中で生きる姿を描いた芸術性豊かな博物画から、標本のように形態を正確に示す精密な図譜まで、博物学の発展とともに変化した「虫」へのまなざしを紹介する。

虫偏がつく漢字の生き物はすべて虫

江戸時代、栗本丹洲は日本で最初の虫の図鑑といわれる『千蟲譜(せんちゅうふ)』を完成させた。

『千蟲譜』には昆虫だけでなく、クモ、カニ、ムカデ、ミミズなど、現代の分類では昆虫に含まれないさまざまな生きものが描かれている。当時の「虫」は現在よりも広い意味を持ち、虫偏がつく漢字の生き物はすべて虫と考えられていた。

同展では『千蟲譜』など、日本で書かれた虫に関する博物本を展示。その中には、怪談「播州皿屋敷」の“お菊さん”から由来したお菊虫も掲載され、当時の幅広い視点が垣間見える。

自然の生きものを観察し、知識を深めることそのものを楽しむ、江戸時代の博物学の姿勢を体感できる。

見えない虫を見ようとして

日本では古来より、病気や、さまざまな人間の感情や欲求は、人の体内に宿る目に見えない「ハラノムシ」のしわざだと考えていた。

同展では、戦国時代の医学書『針生書』に描かれた個性豊かな「ハラノムシ」を紹介。体の内部を直接見ることのできなかった時代に、病気や体の様子を虫の形で表した貴重な資料となっている。

また、会場では、貴重な寄生虫標本とともに、かつて人々が想像した「ハラノムシ」と、科学の進歩によりその姿が明らかになった「実際の虫」を見比べることができる。

見えない虫の姿を手がかりに、人間は自らの身体と虫をどのようにとらえてきたのか、その関係を探る。

「虫へんはみんなむし-蟲をめぐる博物誌」のチケット価格は税込みで、一般(大学生以上)1,400円、中高生1,200円、小学生1,000円、未就学児無料となっている。オンラインまたは当日窓口で購入が可能だ。詳細は公式サイトで確認しよう。

同展を通じて、時代とともに変化してきた人間と虫との関わりに思いを巡らせてみては。

■虫へんはみんなむし-蟲をめぐる博物誌 会場:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内 角川武蔵野ミュージアム 4F 荒俣ワンダー秘宝館 会期:10月17日(土)~2027年4月5日(月) 休館日:毎週火曜日、12月31日(木)、2027年1月1日(金)、1月18日(月)~1月22日(金) ※ただし11月3日(火・祝)、12月29日(火)、2027年2月23日(火・祝)は開館 営業時間:10:00~18:00(最終入館は17:30) チケット価格(税込):一般(大学生以上)1,400円/中高生1,200円/小学生1,000円/未就学児無料 ※休館日、開館時間、チケット料金などは変更となる場合がある。 ※展示内容が変更、または中止になる場合がある。 展覧会公式サイト:https://kadcul.com/event/289

(オガワユウコ)

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