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ソファの写真を送ってきた彼女に、まず家賃の話を返した俺。6対4の計算は、どこで狂っていたのか

  • 2026.10.4
ハウコレ

「半分ずつじゃないの?」という質問に、俺は休憩の終わりまで返事を打てませんでした。6対4と決めたときの計算が、どこで狂っていたのかを考えていました。

通販のページを開いたまま、返事を2回に分けて送りました。同棲2年目のソファが沈んできたことは、2人で話していたばかりです。それでも彼女から届いた写真に、まず返したのは家賃の話でした。

「多く」を抜いて送った1行

家賃は俺の口座から引き落とされ、彼女は4割を振り込んでくれています。収入の差を考えて、同棲を始めるときに2人で決めた割合でした。でも、なんで俺の方が多く出さなきゃいけないんだ、と1度も思わなかったと言えば嘘になります。決めたあとも、頭の中では別の計算が続いていました。俺が多く出している分、家具や家電はどこかで彼女が持つはずだと。口に出したことは1度もありません。「家賃は俺が払ってる」。頭の中の計算をそのまま打ちました。「ソファはお前が金出すって事でいいよね?」。これで通ると思っていました。

届いた質問に、答えを持っていなかった

返事は2つ並んで届きました。「家賃は6対4で、私も入れてるよね?」「ソファは2人で使うものだから、半分ずつじゃないの?」。少しあいて、もう1つ。「家賃の話、ここで出るのおかしくない?」。読み返して、答えを探します。6対4は、収入の差を2人で埋めた数字でした。埋めたはずの差を俺だけがまだ持ち越して、ソファで回収しようとしていた。多く払っている自分を、割り勘の話の前に置きたかっただけかもしれません。「でも」から打ち始めて、続きが出てきません。既読をつけたまま、スマホを伏せて席に戻りました。彼女は今頃、ページを閉じているのだろうか。そう思いながら、伏せた画面を1度も裏返しませんでした。

沈んだ座面で開いた通販のページ

帰りの電車で、ようやく送りました。「ごめん。多く払ってる分、ほかは君持ちって、勝手に思ってた」。続けて、「半分ずつで買おう」。先に家に着いて、沈んだ座面に腰を下ろします。彼女が送ってきたソファのページを開いたまま、玄関の音を待ちました。ドアが開いたところで、スマホを向けます。「色、決めてなかったから」。隣に座った彼女の分だけ、座面がまた沈みました。「グレーがいい」。それだけで、2人でカートのボタンを押しました。家賃の話を持ち出した理由を、そこで説明はしていません。聞かれなかったからではなく、説明すればするほど、言い訳になる気がしたからです。

そして...

ソファは次の週に届きました。彼女の口座に、ソファの半分の代金を振り込みました。古いソファは、届いた日に引き取ってもらいました。あれから、割り勘の話を送るときは、自分が出す金額を先に書くようにしています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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