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「あの人には内緒でお願いね」クラス全員のグループに届いた誤送信。だが、仲間外れにされた母親から届いた静かな返信

  • 2026.10.4
「あの人には内緒でお願いね」クラス全員のグループに届いた誤送信。だが、仲間外れにされた母親から届いた静かな返信

夜の台所に届いた、ランチの誘い

子どもを寝かしつけた夜、私は台所で水筒を洗い終え、流しの横に置いていた携帯電話を手に取りました。

幼稚園の同じクラスの保護者12人でつくる連絡用グループに、新しいメッセージが届いていたのです。

送り主は、普段から集まりを仕切ることの多い40代くらいのお母さんでした。まわりから「ボスママ」と呼ばれることもあり、気の合う数人でランチをすることもあります。私も何度か誘われたことがありました。

届いたメッセージを開くと、そこにはこう書かれていました。

「今度の週末、ランチ行かない?」

続けて、

「土曜のお昼でどうかな。あの人には内緒でお願いね」

とあり、そのあとには、同じクラスのお母さんの名前が書かれていました。

おとなしく、集まりにはあまり顔を出さない人です。

最初は、いつもの数人に送ったランチの誘いだと思いました。ところが画面の上に表示されたグループ名を見て、私は思わず手を止めました。

そこは、12人全員が入っているクラスの連絡用グループだったのです。

どうやら別のグループに送るつもりで、送り先を間違えたようでした。

名前を書かれた本人も、このメッセージを見ることになります。

既読の数だけが1つ、2つと増えていきました。それなのに、誰からも返信はありません。

私は携帯電話を握ったまま、何を書けばいいのか分からず画面を見つめていました。

外された本人から届いた返信

10分ほどたったころ、ようやく新しいメッセージが表示されました。

送り主のお母さんからです。

「ごめん、今のは…冗談だから」

その直後、名前を書かれていた本人からも返信が届きました。

「土曜日ですね。わかりました。私は参加しませんので、どうぞ楽しんできてください」

そして、もう一通。

「クラスの連絡だけは、これまで通りみなさんと同じようにいただけると助かります」

責める言葉はありませんでした。

自分が外されていたことには触れながらも、子どもに関わる連絡だけはきちんと共有してほしい。そのことだけを静かに伝えているように見えました。

すると、別のお母さんから返信が入りました。

「私も土曜は行きません」

さらに、

「せっかくなら、今度はクラスのみんなに声をかけませんか」

というメッセージも続きました。

それを見て、私もようやく指を動かしました。

「私も賛成です。みんなで行きませんか」

そのあとも、同じような返信がいくつか並びました。

最初のメッセージを送ったお母さんから、それ以上の説明はありませんでした。

翌月、今度は全員に声がかかった

後日、改めてクラス全員に声をかける形で昼の集まりが企画され、翌月、幼稚園の近くの公園で集まることになりました。

名前を書かれていたあのお母さんも、水筒を持ってやって来ました。

私が座っているところへ来ると、隣に腰を下ろします。最初のメッセージを送ったお母さんも参加していましたが、少し離れたところで静かに座っていました。

しばらくすると、隣のお母さんが水筒を持ち上げて言いました。

「お茶、多めに持ってきたんです。よかったらどうぞ」

「ありがとうございます。いただきます」

紙コップを受け取り、2人でお茶を飲みました。

砂場のほうからは、いつも通り子どもたちの笑い声が聞こえてきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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