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「このサラダは一口だけだから俺は100円でいい」会計を10分計算した彼に、次のデートで私が返した一言

  • 2026.10.3
「このサラダは一口だけだから俺は100円でいい」会計を10分計算した彼に、次のデートで私が返した一言

伝票を1行ずつ読み上げる彼

付き合って半年になる彼と、仕事帰りに居酒屋へ入ったときのことです。

食事を終えると、テーブルに置かれた伝票は6,840円。

私は財布を出しながら言いました。

「半分ずつでいいかな」

すると彼は、かばんから電卓を取り出しました。

「ちょっと待って。ちゃんと計算するから」

「え、計算するの?」

「俺、飲み物2杯飲んだから、その分は多く払うよ」

自分が多く飲んだ分をきちんと払おうとしているのだと思い、最初は感心しました。

ところが彼は、伝票のいちばん上から指で追い始めたのです。

「お通しは俺、食べてないから払わない」

続いてサラダの欄を指しました。

「このサラダは一口だけだから俺は100円でいい」

さらに唐揚げを見て、

「これは君のほうが多く食べたよね」

「…そこまで分けるの?」

思わず聞くと、彼は気にする様子もなく電卓をたたき続けます。

どうやら彼にとっては、食べた量まで細かく分けることが「公平」らしいのです。店員が2度こちらの様子を見に来ても、計算は終わりませんでした。

結局、10分ほどたってようやく金額が決まりました。彼は電卓の画面を私に向けます。

「ほら。俺、こういうところ公平だから」

「そっか……」

帰り道、何を食べたのか思い出そうとしても、浮かんでくるのは料理より電卓の数字ばかりでした。

次のデートでは、私が数えてみた

次のデートで彼が選んだのは、焼き鳥の店でした。

私は皿の横に小さな手帳を置き、串や飲み物が運ばれてくるたびに線を引きました。

彼が不思議そうに聞きます。

「何書いてるの?」

「あとで使うの」

彼は笑ってビールを追加しました。

私が箸をつけなかったお通しの小鉢も、自分のほうへ引き寄せて食べます。

やがて伝票が届き、彼がかばんへ手を伸ばしました。

今度は、私が先に手帳を開きました。

「今日は私が計算するね。あなたは串を9本、私は4本。ビールはあなたが3杯、私はウーロン茶1杯。お通しは、あなたが私の分も食べたよね」

彼の表情が止まりました。

「だから、あなたが4,210円。私は1,130円」

電卓を出しかけていた彼の手も、そのまま止まります。隣の席の女性2人が顔を見合わせ、片方がおしぼりで口元を押さえていました。

彼は伝票と私の手帳を見比べます。

「…そこまで細かくしなくてもよくない?」

私は彼を見ました。

「でも、前と同じだよ。公平でしょ?」

彼はしばらく黙っていました。

自分が細かく計算する側だった前回とは違い、今回は食べたものを一つずつ数えられる側です。その空気を、彼も少し居心地悪く感じたのかもしれません。

やがて彼は電卓をかばんの奥へ戻し、小さな声で言いました。

「……普通に、半分にしよう」

それから、彼が会計で電卓を出すことはなくなりました。

先週も2人で同じ店へ行き、伝票を真ん中に置いて半分ずつ支払いました。

店を出たところで、彼が先に口を開きます。

「ここのつくね、うまかったな」

「うん。たれの味、ちゃんと覚えてる」

今度は、会計の数字ではなく、ちゃんと食事の味を覚えて帰ることができました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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