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「正社員なんだからランチおごってくださいね」保育園でも顔を合わせるママ友だからこそ、私がずっと言えなかったこと

  • 2026.10.2

派遣で隣の席に来たのは、同じ保育園のママ友

今の会社で正社員として働いて8年になります。

春のある朝、朝礼で紹介された派遣社員の顔を見て驚きました。

娘と同じ保育園に子どもを通わせていて、送り迎えでよく顔を合わせるママ友だったのです。

「え、同じ職場なんだ。心強い。よろしくね」

ママ友はうれしそうに笑っていました。

その日のお昼、一緒に店へ入ると、ママ友はメニューを広げながら冗談めかして言いました。

「正社員なんだから、ランチおごってくださいね」

私は冗談だと思って笑って流しましたが、その日の会計は結局、私が払いました。

ところが、それからもお昼になるとママ友が私の席まで来るようになりました。

「ねえ、今日も一緒に行こ。今月ちょっと厳しくて」

1回800円ほどでも、重なれば小さな金額ではありません。3週間ほどで、私が払ったランチ代は1万円を超えていました。

同じ職場だけでなく保育園でも顔を合わせる相手だけに、私はなかなかきっぱり断れずにいました。

ある朝、子どもの熱で仕事を休んだママ友が、休憩室でため息をつきました。

「昨日休んだから、その分お給料減るんだよね」

子どもが熱を出せば心配なのはお互いさまです。ただ、雇用形態やお金の話を周囲にも聞こえる声で何度もされることには、だんだん居心地の悪さを感じるようになりました。

休憩室で、私がはっきり伝えたこと

ある日の12時すぎ、休憩室でお弁当を広げようとしていると、ママ友が私の前に立ちました。

「新しくできたお店、行ってみたいの」

私はお箸を置きました。このまま曖昧にしてはいけないと思い、できるだけ落ち着いて伝えました。

「ごめんね。これからランチは、それぞれで払おう。それと、私の給料とか雇用形態のことを、みんなの前で言うのもやめてほしい」

ママ友は目を丸くしました。

「え…そんなに嫌だった?」

そのとき休憩室のドアが開き、私の上司である50代の女性課長が入ってきました。最後のやり取りが聞こえたようで、私たちを見て足を止めました。

「お金のことで何か困ってるの?」

私が返事に迷っていると、課長は二人を見ながら続けました。

「給与や休みのことで相談があるなら話は聞くよ。でも、個人的なお金のやり取りは、職場ではトラブルになりやすいからね」

ママ友は少し黙ったあと、小さくうなずきました。

「…わかりました」

翌日から、ママ友は自分のお弁当を持ってくるようになり、私にランチ代を頼むこともなくなりました。

保育園のお迎えで顔を合わせると、以前より少し気まずそうに会釈をされます。私も同じように会釈を返し、娘の手を引いて帰りました。

職場でも保育園でも顔を合わせる相手だからこそ、もっと早く言えばよかったのかもしれません。翌日のお昼、私は久しぶりに自分のお弁当だけを広げ、落ち着いて昼休みを過ごしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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