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パリで今、バター専門のセレクトショップ「ル・バター・ショップ」が話題! バターが香るスイーツも販売

  • 2026.10.1
Hearst Owned

2026年7月13日にオープンした「ル・バター・ショップ」は、北フランスやブルターニュ地方の老舗が作るこだわりのバターをセレクトする専門店。オーナーのエルワン・レオさんに、店に込めた思いを聞いた。


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「テイスティングでお気に入りを見つける」がコンセプト

パリ15区の住宅街にオープンした、バター専門店「ル・バター・ショップ」。隣に「シークレット・ワイン・ドア」という、ワインのテイスティングショップを経営するオーナーのエルワン・レオさんは、パンとチーズ、バターのテイスティングを通じて気づきがあり、この店を立ち上げようと考えたという。

「多くの人がこのバターはおいしいかな? と味を知らずに買い、家で食べてみて好き嫌いを知ります。それは順序が逆ではないかと思いました。そこで、買う前に試食していただき、なぜそのバターが素晴らしいのかを説明できる店を作りました」とエルワンさん。

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選ぶ基準は「おいしさ」と「家族のストーリー」

バターは主に4つの生産者から入荷している。牛乳や牛の選定までしっかり管理する小規模な家族経営を選び、産地はオー=ド=フランス、ブルターニュ、ロワールなどさまざま。選定基準はまず「非常においしいこと」、次が「素晴らしい家族のストーリー」、そして「訪れる方が楽しめる多様さ」だという。

種類は50以上。多くそろえるのは、フランス北部オー=ド=フランス地域圏のパ・ド・カレー県の小さな村、リンゼにある家族経営のメゾン「ブール・デュポン」とブルターニュ地方の「ル・ヴュー・ブルグ」だ。

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「ブール・デュポン」は1964年創業。現在は創業者の息子が経営し、小規模で生産を行う。 低温殺菌乳から作り、保存料などは無添加。昔ながらの手練りと手成形が特徴で、注文を受けてから練って成形する。

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ブルターニュ地方の小さな村で1956年に創業した老舗「ル・ヴュー・ブルグ」。近隣農家から毎朝届けられる生乳と生クリームを用い、木製の練り機をつかって丁寧に仕上げ、素材本来の豊かなミルクの風味やコクを引き出す。素材にこだわり、伝統製法を守り続けるメゾンだ。

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オーナーのお気に入りは?

「難しいですね……」と悩みながら挙げたのは、「ル・ヴュー・ブルグ」のエスプレット唐辛子フレーバーと行者ニンニクフレーバー。少し大きな生産者では、ベイユヴェールの「7種の花」が格別で、今は人気のため在庫切れだそう。「ブール・デュポン」のロスコフ玉ねぎフレーバーは、料理にも使えるお気に入り。

「人生最後の日に食べるなら?」と聞くと、答えはゲランドの塩入りのシンプルなバターだった。

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子供時代を思い出す、甘いバター

チョコレート、デーツ、フランボワーズといった甘いフレーバーも好評だという。

「特にチョコレートバターは、パンにバターを塗り、ココアパウダーをかけて食べた子供の頃のおやつを思い出します。心が温まる、親しみやすい味です」(エルワンさん)

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バターの相棒になる、良質な食料品

店内にはエピスリーコーナーもあり、「エドモン・ファロ」のディジョンマスタードやコルニション、「ベルテ」のサーディン、「ラ・メール・プラール」のビスケット、「ノワールムーティエ」のフルール・ド・セル(塩の花)など、独立系の小さなブランドが中心。

バターを使ったスイーツでは、「レ デリス ド マリー」のミニマドレーヌに注目。バターの味わいをストレートに感じられる定番のナチュラルのほか、レモンやキャラメルのフレーバーもお店のおすすめとしてラインナップ。

最近は、小規模生産のジャム「ラ・シャンブル」も加わった。エルワンさんはバターだけでなく、常温で持ち帰れる商品もそろえたかったそう。

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アール・デコ調の店内は、マダムのセンス

ボルドー色と青紫のストライプの壁、赤とクリーム色のタイルの床、壁を飾る小さな額縁の数々。この空間をデザインしたのはエルワンさんの奥様。アール・デコの雰囲気はデザイナーとエルワンさん、奥様が共に決め、そのカラーパレットとグラフィックチャーターをもとに、床のタイルや壁の見せ方は奥様が決めたという。

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観光客も地元の方からも愛される店

客層は観光客とパリジャン半々。平日は観光客が約7割だが、週末はフランス人が増えるという。

「バターを30個買う人も1個だけの人もいますが、大切なのはどちらにも同じように心を込めて接すること。それがその人にとってのささやかな楽しみの時間だから」(エルワンさん)。

バターはお土産にぴったりな1ユーロの小さなもの(写真上)もある。真空パックのサービスは無料で、買ったバターを安心して持ち帰れる。オリジナルの保冷バッグ(下)は保冷剤付き。

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ショッパーもかわいい。

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スタッフの笑顔と快い接客が評判に

オープンから約2カ月でSNSやメディアの注目を集め、世界中から来客がある人気店に成長した。取材当日の朝にはフランスの著名なテレビ局の取材が入ったという。

成功の秘訣は? と聞くと「最も大切にするのは接客とスタッフ選び。複数の言語を話せることに加え、会って1分で感じが良いと思える人材。控えめな国民性の人にも積極的な人にも、それぞれに合わせながら同じように心を配れること。店の体験が良ければ、お客さんは戻ってきます」(エルワンさん)。

今後の展開を聞くと「一過性のブームではなく、長く続く成功かを見極めたい。急に大きく展開し、本質を見失う例をたくさん見てきたから」。まずはこの店を大切に育てていく考えだ。

おいしいバターと、エルワンさんやスタッフの笑顔に出会える店。次のパリ旅では、ぜひ訪れたい。

Le Butter Shop
住所/5 rue Bouchut, 75015 Paris
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インスタグラム/@lebuttershopparis

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