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店を選び、全員を帰らせ、3年立て替えたまま。幹事の私が飲み会代に上乗せして送った請求の結末

  • 2026.10.1
ハウコレ

3年前のレシートは、財布の内ポケットで角が丸くなっていました。

店も帰りも手配した私が、支払いまで

あの飲み会の店を探して予約したのは私です。人数が変わるたびに店へ電話をかけ直し、当日は全員分をまとめて私のカードで払いました。集めるつもりで席に戻ると、半分は寝ていて、半分は次の店の話で盛り上がっていて、財布を出す人はいません。駅まで全員を歩かせて、終電のある人を改札へ、ない人をタクシーに乗せて、最後に私が帰りました。翌日にでも集めればいい。そう思っていたのに、グループチャットに「飲み会代お願い」と書くのは、私だけが1人で数えていたみたいで気が引けたのです。あとから振り込んでくれたのは半分ほど。残りの3人からは、3年経っても何も届きません。手配も支払いも私で、お礼の一言すらありませんでした。

「利子つけたら?」と返ってきた画面

別の友人とのチャットで、ふとその話を打ち込んでみました。愚痴のつもりでした。返ってきたのは、慰めではありません。

「回収する権利あるよ。なんなら3年分の迷惑料で利子つけたら?」

画面をしばらく見つめて、それから笑ってしまいました。権利、という言葉を、自分に向けて使ったことがなかったのです。本来のものに少し上乗せしました。聞いてくる人がいれば、そのときに3年ぶんの話を全部すればいい。同じ文面で、宛先だけ変えて3人ぶんの下書きを作ります。

「久しぶり!3年前の飲み会代、まだもらってなかったよね。5,500円お願いします」

送信ボタンは、宛先を確かめながら3回押しました。

誰も聞いてこなかった

2人からはその日のうちに「ごめん!今送った」と、ほとんど同じ文が返ってきました。残る1人は、既読だけが先についたまま、返事がありません。彼女が今どこで何を見ているのかは、画面からは何もわかりません。届いたのは、拍子抜けするほど軽い1行でした。

「あ、ごめんごめん、忘れてた!今送るね」

続いて、5,500円の完了画面。なぜかその時、一気に気が抜けてしまいました。負担した側の私がこんなに思いつめていたのに、負担させた側のあの人たちはあんなに気楽そうだった。もう、友人の言葉で返す必要はありません。

「確認いたしました。ありがとうございます」

3年間そこにあった私の落胆に、彼女たちは一度も気づかなかった。許すつもりは、もうありませんでした。

そして...

お礼を返したあとに、もう1通が届きました。

「また飲もうね!」

開いたまま、返事は打ちません。その足でグループチャットを退会して、3人のトークの通知を切りました。余分にもらったお金は、店を探して、電話をかけて、タクシーを止めて、カードを切った3年前の私への手当てです。飲み会代と一緒に、あの3人との縁も精算できたのだと、送金画面の数字を見て思っています。

(20代女性・販売職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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