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「二度とも僕が雪かきした」大雪のたび近所の家の前まで雪かきしていた私。町内会長に相談すると、数日後の回覧板に変化が

  • 2026.9.30

向かいの家の前まで雪かきした朝

僕が住む住宅地は、この数年で空き地に次々と家が建ちました。

便利になった一方、冬になると雪を寄せておく場所が少なく、スコップですくった雪を道の向かい側まで運ぶこともあります。

いちばん近い家には、50代くらいの男性の世帯が住んでいました。

その家の前は、雪が降ってもなかなか雪かきされません。

玄関から車までの雪だけが踏み固められ、そのままになっていることがありました。

ある大雪の朝、僕は自分の家の前を終えたあと、その家の前まで雪をかきました。

ちょうど男性が家から出てきて、僕を見ると片手を上げました。

「ああ、悪いね」

そう言うと、そのまま車に乗って出ていきました。

その後、また大雪が降った朝も同じでした。結局、僕は二度続けて自分の家だけでなく、その家の前までスコップを動かしました。

夜、腰に湿布を貼りながら妻に話しました。

「これ、毎回やることになるのかな」

妻は少し考えてから言いました。

「一回、町内会長さんに相談してみたら?」

「一人だけがやる形にはしないほうがいい」

週末、70代くらいの町内会長さんの家を訪ねました。

二度の大雪で、僕が近所の家の前まで雪かきをしたことを話すと、会長さんはうなずきました。

「そこまでやったんだね」

「はい。責めたいわけじゃないんですけど、毎回となると正直きつくて…」

会長さんは少し考えてから言いました。

「そうだね。こういうのは、一人だけが頑張る形にはしないほうがいい」

数日後、回覧板に一枚の紙がはさまっていました。

町内の家を道順に並べ、それぞれが担当する週と区画を決めた除雪当番表でした。

僕の家だけでなく、あの男性の家にもきちんと担当が割り振られています。

その日の夕方、窓の外を見ると、会長さんが当番表を持って男性の家を訪ねていました。男性は玄関先で紙を受け取り、会長さんの話を聞いていました。

次の大雪で聞こえたスコップの音

翌週の月曜、また雪が積もりました。

朝、外からスコップの音が聞こえてきます。窓から見ると、あの男性が自分の家の前だけでなく、当番表で決められた区画まで黙々と雪をかいていました。

そこへ通りかかった会長さんが、手袋をした手を上げます。

「おはようございます。助かりますよ」

男性も短く頭を下げ、そのまま作業を続けていました。

その朝、僕が雪かきをしたのは自分の家の前だけでした。

作業を終えて家に戻り、妻がいれてくれた温かいコーヒーを飲みました。窓の向こうでは、雪かきされた道を小学生たちが並んで歩いていきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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