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「前にも言われてたの?」夜9時を過ぎると聞こえる掃除機の音。隣のご主人に2度頼んでも変わらず、奥さんへ手紙を書いた結果

  • 2026.9.30
「前にも言われてたの?」夜9時を過ぎると聞こえる掃除機の音。隣のご主人に2度頼んでも変わらず、奥さんへ手紙を書いた結果

夜9時を過ぎると、隣から掃除機の音がした

10年ほど前、まだマンションに住んでいたころの話です。

夜9時を過ぎたころになると、隣の部屋から掃除機をかける音が聞こえてくることがありました。

壁際を何度も行き来するような低い音が響き、ときどき何かにぶつかるような音もします。

短い日もありましたが、長いときはしばらく続きました。

「今日も始まったね」

妻がテレビの音を少し上げながら言いました。

最初は生活時間が違うのだろうと思い、気にしないようにしていました。

しかし同じことが何度も続いたため、その週、廊下で会った隣のご主人に声をかけました。

「すみません。夜遅い時間の掃除機なんですが、音がうちまで響いてくるんです。少し控えていただけませんか」

ご主人は困ったような顔をしました。

「ああ……家内が、その……」

はっきりした返事はありませんでした。

ところが、その後も夜の掃除機は続きます。

ひと月ほどして、私はもう一度ご主人にお願いしました。

「前にもお話ししたんですが、やっぱり夜は音が響くので……」

「ああ、そうですよね。家内が……」

またそこで言葉が止まりました。

帰宅して妻に話すと、妻が首をかしげました。

「もしかして、奥さんにはちゃんと伝えてないんじゃない?」

確かめたわけではありませんでしたが、私もその可能性があるように思いました。

奥さんあてに書いた、便箋一枚の手紙

そこでその晩、私は隣の奥さんあてに手紙を書くことにしました。

責めるような書き方はせず、夜9時を過ぎてから掃除機の音が聞こえること、壁越しに音が響いていることを書きました。

最後に、「できれば、もう少し早い時間にしていただけると助かります」と添えました。

「これなら、困っていることは伝わるんじゃない?」

妻もそう言い、翌朝、封筒を隣の郵便受けに入れました。

その日の夕方、玄関のチャイムが鳴りました。

扉を開けると、隣の奥さんが手紙を持って立っています。少し後ろには、ご主人もいました。

「お手紙、読みました。主人から何も聞いていなくて……」

奥さんは驚いた様子でご主人を振り返りました。

「前にも言われてたの?」

ご主人が小さくうなずきます。

「2度も言われてたのに、どうして私に言わなかったの?」

ご主人は何か言いかけましたが、結局そのまま黙ってしまいました。

奥さんはこちらへ向き直り、申し訳なさそうに頭を下げました。

「本当にすみません。そんなに響いているとは思っていませんでした。これからは遅い時間には使わないようにします」

「そうしていただけると助かります」

私が答えると、ご主人も隣で頭を下げました。

その夜、9時を過ぎても掃除機の音は聞こえてきませんでした。

それからも廊下で奥さんと顔を合わせることはありましたが、お互いに軽く会釈をする程度で、気まずい関係になることもありませんでした。

直接言いにくいことでも、相手を責めるのではなく、困っていることをきちんと伝える。それだけで状況が変わることもあるのだと感じた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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