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傷がないからと放置するのは危険?車をぶつけた直後、プロの点検で突きつけられた“意外な盲点”

  • 2026.10.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

車をぶつけたとき、まず気になるのは傷やへこみではないでしょうか。しかし、外観の修理だけでは済まない場合もあります。ヘッドライトが点灯していても、光を向ける方向がずれていれば、夜間の運転に影響する可能性があります。

筆者も以前、旅行開始直後に家の車をぶつけました。後日、ディーラーで点検してもらうと、ヘッドライトの光軸調整が必要だと分かりました。傷だけでは判断できない、車の機能への影響を実感した出来事でした。

旅行開始直後の衝突で、車の機能にも不安が

旅行が始まって間もない段階で、筆者は家の車のフロント右部分をぶつけてしまいました。ちょうど右のヘッドライトの近くです。かなり強くぶつけたため、外観の傷だけでなく、車の機能への影響も気になりました。

センサーが故障したのではないか。ヘッドライトの光軸、つまり光が向く方向も、ずれたかもしれない。そんな不安があり、自分で判断して、家にあるもう1台の車へ乗り換えました。

後日、ぶつけた車をディーラーに持ち込み、点検を受けました。その際、実際にヘッドライトの光軸調整が必要だと分かったのです。

衝突直後には疑いでしかなかったことが、プロの点検によって、整備を必要とする状態だと確認できました。

光軸のずれは、自分の視界と周囲の車に影響する

ヘッドライトは、明るく点灯するだけで役割を果たせるわけではありません。必要な範囲を照らし、周囲の運転者に過度なまぶしさを与えないことも大切です。

ロービームは、対向車などをまぶしくさせないよう上方向へ向かう光を抑えています。照らす部分と、その上の暗い部分の境目を「カットオフライン」と呼びます。この境目がヘッドライトの高さより低くなるよう、光軸は水平より少し下向きに調整されています。JAFによると、通常は約1%下向き、つまり10m先で境目がヘッドライトの高さより約10cm低くなるのが目安です。

光軸がずれて境目が上を向くと、対向車の運転者の顔に光が当たりやすくなります。前走車のミラーを照らし、その運転者をまぶしくさせる場合もあります。反対に、下を向きすぎれば、照らす範囲が手前に寄り、遠方を確認しにくくなります。光を低く向けさえすればよいわけでもありません。

車検でも検査され、整備不良の違反に関わることも

ヘッドライトの光軸は、車検でも確認される重要な項目です。とくに2024年8月からはロービームでの検査判定が厳格化されており、「点灯するから問題ない」ではなく、適切な方向を照らしているかまでシビアに確認されるのです。

また、保安基準を満たさず、交通の危険や他人への迷惑を生じさせるおそれがある状態で運転すれば、道路交通法で禁止されている整備不良車両の運転に当たる可能性があります。

筆者の車が違反に当たる状態だったかは確認できていません。光軸がどの方向にどれだけずれていたかも分かりません。ただ、点検で調整が必要と分かった以上、そのまま旅行を続けていれば、整備が必要な状態で移動することになっていました。

衝突後、外観の傷は見えても、照射方向まで自分で正確に判断するのは難しいところです。不安がある場合は、ディーラーや整備工場に衝突したことと気になる症状を伝え、点検を相談したいものです。

車をぶつけた後は、「傷をいつ直すか」に加えて、「その車を今使ってよいか」にも目を向ける。筆者にとって、後の点検結果は、その必要性を実感するきっかけになりました。

参考:すぐできる光軸チェックでヘッドライトを正しく使おう(JAF Safety Light)(JAF)


筆者:jaco

大手自動車メーカーで、自動車の塗装ラインの構築に携わった。車体の塗装面に色むらや異物がないか、品質検査を行った経験もある。現在はITエンジニア兼Webライターとして、ものづくりの現場で得た経験を生かして執筆している。趣味はキャンプ、登山、旅行。フリーランス時代には年間50泊ほどのキャンプを楽しみながら、アウトドアやIT系の記事を執筆していた。


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