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「月々1万円で新車に乗れる」カーリースの広告に惹かれた20代女性→月額表示に潜む“意外と知らないからくり”

  • 2026.11.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

「新車に乗りたいけれど、購入費用を考えるとなかなか手が出ない」

そんなとき、月々1万円で新車に乗れるというカーリースの広告を見たら、魅力的に感じる方もいるのではないでしょうか。

20代のAさん(女性)も、広告に表示された月額料金を見て、「これなら自分でも新車に乗れそう!」とカーリースに興味を持ちました。

購入するよりも毎月の負担を抑えられると思ったAさん。しかし、クルマにかかるお金は、契約時に提示された月額料金だけではありません。契約内容によっては、車検やメンテナンスに別途費用がかかるほか、燃料代や駐車場代、任意保険料なども必要です。

「月々1万円」の広告に魅力を感じたAさん

Aさんは、通勤や休日の外出に使えるクルマが欲しいと考えていました。しかし、新車を購入するとなると、車両代金だけでなく、税金や車検、メンテナンスなどの費用も気になります。

そんなときに目にしたのが、「月々1万円で新車に乗れる」というカーリースの広告でした。

「まとまった購入資金を用意しなくても新車に乗れるなら、家計への負担を抑えられるのではないか」

そう考えたAさんは、カーリースを前向きに検討することにしました。

ただし、広告に表示されている月額料金が、そのまま毎月のクルマにかかる費用のすべてになるとは限りません。

カーリースは、リース会社が用意したクルマを一定期間借りて利用する仕組みです。契約時に定めた期間、月額料金を支払いながら乗るのが一般的ですが、料金に含まれる費用やサービスはプランによって異なります。

「月々1万円」でも毎月の支払いが1万円とは限らない

カーリースの広告を見るときに注意したいのが、表示された月額料金の内訳です。

例えば、「月々1万円」と表示されていても、年2回のボーナス月にまとまった金額を加算して支払うプランもあります。

この場合、通常月の支払いは1万円でも、ボーナス月には通常の月額料金に加えて、あらかじめ設定された金額を支払わなければなりません。

広告の金額だけを見て毎月の負担を計算すると、実際の支出との間に大きな差が生じる可能性もあります。

契約を検討するときは、次の点を確認しましょう。

  • ボーナス払いが設定されているか
  • ボーナス月には通常の月額料金にいくら加算されるのか
  • 契約期間中の支払総額はいくらになるのか
  • 頭金や契約時の諸費用など、別途必要な費用はあるか

ボーナス払いを併用すると、通常月の負担を抑えられる一方、ボーナスの支給額が減ったり、予定どおりに受け取れなかったりした場合に家計を圧迫するおそれがあります。

月々の支払いが安く見えることだけで判断せず、ボーナス払いを含めた総支払額を、自分の収入で無理なく支払えるか確認することが重要です。

税金や車検、メンテナンス費用はどこまで含まれる?

カーリースでは、自動車税種別割や自動車重量税などの税金が月額料金に含まれているプランが一般的です。ただし、契約内容によって取り扱いが異なるため、何が含まれているかを確認する必要があります。

特に注意したいのが、車検やメンテナンスにかかる費用です。

車検時の整備費用やエンジンオイルの交換費用などが月額料金に含まれるプランがある一方で、それらが基本料金には含まれず、必要になったときに別途支払うプランもあります。

タイヤやバッテリーなどの消耗品についても、交換費用がどこまでカバーされるかは契約内容によって異なるため、契約前に確認しておきましょう。

また、税金が含まれていても、車検に関する費用がすべて含まれているとは限りません。車検時の法定費用と整備費用を分けて確認すると、契約後の出費を把握しやすくなります。

Aさんのように、月々の負担をできるだけ抑えたいと考えている場合は、単に月額料金の安いプランを選ぶのではなく、必要なメンテナンスが含まれているかも比較したいところです。

任意保険料や燃料代・駐車場代なども忘れずに

クルマを維持するには、リース料金以外にもさまざまな費用がかかります。

代表的なのが、燃料代、駐車場代、任意保険料です。

任意保険は、カーリースの月額料金に含まれているとは限りません。リース会社が保険付きのプランを用意している場合もありますが、自分で別途契約する必要があるプランが多いです。

そのため、任意保険が含まれているかどうかだけでなく、補償内容や保険期間、保険料の扱いも確認しておきましょう。

さらに、通勤などで日常的にクルマを使う場合は、燃料代も継続的に発生します。自宅に駐車スペースがなければ、駐車場代も必要です。

これらの費用は、リース契約の月額料金が安くても、利用状況によって大きく変わります。

契約前には、次のように費用を分けて整理するとよいでしょう。

  • リース料金: 毎月の基本料金、ボーナス払いの加算額
  • 税金・車検・メンテナンス: 月額料金に含まれる範囲と別途負担する費用
  • 任意保険: 保険料と補償内容
  • 日常の維持費: 燃料代、駐車場代、必要に応じた消耗品の交換費用

こうして整理すれば、リース料金だけを見ていたときには気づかなかった支出も把握しやすくなります。

契約期間や中途解約などの条件もしっかり確認

カーリースを契約する際は、月額料金や維持費だけでなく、契約条件にも目を向ける必要があります。

一般的なカーリースでは、契約期間があらかじめ決められており、契約途中での解約には制限や違約金などが設けられている場合があります。転職や転居、家族構成の変化などでクルマが不要になっても、自由に解約できるとは限りません。

また、契約プランによっては走行距離に上限が設定されていることもあります。契約終了時に走行距離が規定を超えていると、追加料金が発生する場合があるため、普段の使い方に合った条件かどうかを確認しましょう。

契約終了時の取り扱いも重要です。クルマを返却するのか、再リースや買い取りなどの選択肢があるのかは、契約によって異なります。返却時の車両状態や残価精算の条件なども、事前に確認しておきたいポイントです。

月額料金が安くても、利用方法に合わない契約を選んでしまうと、想定外の費用や不便につながる可能性があります。

月額料金の安さだけでなく契約期間全体の費用で判断しよう

「月々1万円で新車に乗れる」という広告は、カーリースを知るきっかけになります。しかし、表示された金額だけで、クルマにかかる費用の全体像を判断することはできません。

ボーナス払いの有無と加算額、月額料金に含まれる税金やメンテナンスの範囲、任意保険料、燃料代、駐車場代などを確認し、契約期間全体でどのくらいの支出になるかを計算してみましょう。

そのうえで、購入する場合にかかる費用とも比較すれば、自分に合った選択を考えやすくなります。

カーリースを検討するときは、月々の支払額だけでなく、維持費も含めた家計全体の負担を確認することが大切です。

無理なく支払いを続けられるか、契約内容が自分の使い方に合っているかを見極めたうえで、納得できるプランを選びましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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