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事故相手「交差点内にいるのが悪い」過失割合100:0を主張され…車両保険を外してしまった30代女性の末路

  • 2026.10.15
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

自動車保険の更新時、保険料を少しでも安くするために車両保険を外そうかと考えたことはありませんか。

これまで事故を起こしたことがなければ、「自分は大丈夫」と思うかもしれません。しかし、自分が気をつけていても、思いがけない事故に遭うことはあります。

保険料を抑えるために車両保険を外したCさん

Cさん(30代・女性)は、これまで大きな事故を起こしたことがありませんでした。そのため、自動車保険の更新時、少しでも保険料を抑えたいと考え、車両保険を外すことにしました。

「今まで事故を起こしたことがないし、車両保険を使うこともないだろう」

そんな気持ちもあったといいます。

車両保険を外せば、一般的に保険料を安くできます。毎年の固定費を見直したいと考えるのは、決して不自然なことではありません。

しかし、車両保険を外すということは、自分のクルマが事故で損傷したとき、修理費を自分で負担する可能性が高くなるということです。相手がいる事故でも、修理費の全額が相手側から補償されるわけではありません。

Cさんは、そのことを事故に遭ってから実感することになりました。

交差点内で車線変更をしようとして接触

ある日、Cさんはクルマで交差点に差しかかりました。

前方は渋滞していましたが、進めるだろうと考えて交差点に進入。しかし、思った以上に前のクルマが進まず、信号が黄色から赤に変わってしまったのです。

交差点内に取り残されたCさんは、焦りを感じます。そこで、空いている車線に移ろうとしたところ、青信号で交差する道路から進入してきたクルマと接触してしまいました。

事故直後、相手側は「交差点内にいること自体が悪い」とし、過失割合は100:0でCさんがすべての責任を負うべきだと主張しました。しかし、事故の状況を確認し、保険会社同士で話し合いを重ねた結果、過失割合はCさん7:相手3となりました。

Cさんにも渋滞中の交差点への進入や、交差点内で車線変更をしようとしたことに問題があった一方、相手にも前方不注意があったと判断されたためです。

ただし、交差点内での車線変更や信号の状況、衝突に至るまでの経緯などによって、実際の過失割合は変わります。今回の割合はあくまで一例であり、同じような事故で必ず7:3になるわけではありません。

車両保険を外した結果14万円の自己負担に

Cさんにとって、事故による負担は小さくありませんでした。修理代は20万円。相手側の過失割合に応じた6万円は賠償される計算ですが、残る14万円はCさんが家計費から捻出しなくてはなりません。

車両保険を付けていれば、自分の過失分についても契約内容に応じて補償を受けられた可能性があります。しかし、更新時に車両保険を外していたCさんは、修理費の負担を受け入れるしかありませんでした。

保険料を節約できたことは確かですが、いざ事故に遭うと、その判断が思わぬ出費につながってしまったのです。

「車両保険を付けていれば、こんなに負担しなくて済んだのに……」

事故を経験したCさんは、保険料の安さだけを優先してしまったことを後悔したといいます。

車両保険は保険料と事故時の負担を考えて選ぶ

車両保険を付けると、その分だけ保険料は高くなります。そのため、保険料を抑えたい場合には補償を見直すことも選択肢のひとつです。ただし、補償を外すときは保険料の差額だけでなく、事故が起きた場合に修理費をどこまで自分で払えるかも考えておきたいところです。

たとえば、修理費が20万円かかった場合、車両保険に加入していなければ、自分の過失分にあたる修理費は自分で支払うことになります。一方、車両保険があれば、補償対象となる事故について契約条件に応じた保険金を受け取ることが可能です。ただし、免責金額が設定されている場合などは、自己負担が生じる点にも注意しなければなりません。

さらに、車両保険を使うと事故の種類や契約条件によっては翌年度以降の等級や保険料に影響します。だからこそ、保険料と補償内容のバランスを考え、自分に合った契約を選ぶことが大切です。

Cさんのように、これまで事故を経験していなくても、思いがけない状況でクルマが損傷することはあります。

保険料を抑えることだけを優先せず、万が一のときにどの程度の出費まで対応できるかを考えながら、車両保険の必要性を検討しましょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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