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妻「半年後に50万円は大きいわね…」築13年マンションの修繕費が“1億円”高騰…40代夫婦を襲った一時金の悲劇

  • 2026.11.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。分譲マンションにお住まいの方は、管理費とあわせて修繕積立金を毎月、管理組合に納めています。

「長期修繕計画に沿って積み立てているのだから、大規模修繕の費用は足りるはず」と考えている方もいるでしょう。今回は、これまでの修繕積立金だけでは大規模修繕の費用が足りず、1戸あたり50万円の一時金を払うことになったエピソードを紹介します。

想定より1億円高騰した大規模修繕の見積もり

築13年を迎える80戸の分譲マンションの5階に、会社員のUさん(47歳)は妻と中学生の長男の3人で暮らしています。そろそろ1回目の大規模修繕の時期を迎えることは、Uさんも意識していました。

去年、掲示板に貼り出された理事会の議事録に目を通すと、大規模修繕の見積もりについての報告が載っていました。工事費は、分譲時の長期修繕計画で想定していた金額より1億円ほど高くなる見込みとのこと。

計画が作られた当時と比べて、建築資材の値段や現場で働く職人の人件費が大きく上がっていたことが原因でした。その後の議事録によると、理事会は工事の範囲を見直して費用を抑える検討を重ねたものの、修繕積立金の残高では工事費に4,000万円足りない状況とのことです。

説明会のあと届いた議案書に1戸50万円の一時金

数カ月後、理事会は居住者向けの説明会を開きました。Uさんが参加すると、管理会社の担当者から、工事を先送りすると外壁や屋上の傷みが進むことと、不足する4,000万円を各戸から一時金として集める案が説明されます。

マンションの管理規約にも、修繕積立金などが足りないときは、総会の決議を経て各戸に必要な額の負担を求められると定められているそうです。

その後、Uさんの自宅のポストに通常総会の議案書が届きました。議案には「不足分は一時金として徴収します」とあり、1戸あたり50万円を半年後までに支払う案が記されています。

隣から議案書をのぞき込んだ妻は「説明会で聞いてはいたけど、半年後に50万円は大きいわね」とこぼします。

通常総会では、この議案が上程されて可決されました。Uさんは、長男の進学に備えてコツコツと蓄えていた貯金を取り崩し、50万円を支払うことになったのです。

長期修繕計画の工事費と積立金の残高を見比べておく

長期修繕計画のとおりに積み立てが進んでいても、物価や人件費が上がれば、大規模修繕の工事費が足りなくなることがあります。まずはお住まいのマンションの長期修繕計画を開き、次の大規模修繕の時期と工事費の見込み額を確かめてみましょう。

そのうえで、総会の議案書にある収支報告のページを見て、現在の修繕積立金の残高としっかり比べてみてください。

また、計画が作られてから年数がたっている場合は、最近の建築費の上昇が反映されていない可能性もあります。管理会社に問い合わせて、工事費の見直しを予定しているか確認してみるのもよいでしょう。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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