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夫「もう車には乗らないので結構です」中断証明書を断った50歳男性→7年後の見積書に妻が絶句した“数字”

  • 2026.10.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。駅から近いマンションへの住み替えを機に、マイカーを手放すご家庭もあるでしょう。

駐車場代や維持費の負担がなくなるため、家計にとっても大きなメリットがあります。今回は、住み替えで車を手放した数年後、再び車が必要になり、自動車保険の手続きで思わぬ出費に直面したエピソードを紹介します。

もう車には乗らないと考え、中断証明書を頼まなかった

会社員のOさん(50歳)は、妻と高校生の長女との3人暮らしです。7年前、駅から徒歩3分のマンションへ住み替えた際、通勤や買い物の便が良くなったためマイカーを手放しました。

それまでOさんは無事故を続けており、自動車保険は一番上の20等級まで上がっていました。自動車保険の等級は、無事故の年が続くほど段階的に上がり、保険料の割引率が大きくなる仕組みです。

解約の電話をかけると、保険会社の担当者から「将来またお車に乗る際に今の等級を引き継げるよう、中断証明書をお出ししましょうか」と案内されました。駅近の暮らしに満足していたOさんは、今後マイカーを所有する日は来ないだろうと考えます。

そのため、せっかくの案内にも「いえ、もう車には乗らないので結構です」と断ってしまいました。Oさんは書類を受け取らないまま、解約の手続きを終えました。

7年ぶりに車を買うと等級は6からになった

ところが今年に入り、離れた実家で暮らす母親の介護が必要になりました。実家へ頻繁に通うため、Oさん一家はマンションを売却して郊外の戸建てへ移り住み、7年ぶりに車を購入します。

納車日が近づき、Oさんは保険会社へ電話で見積もりを依頼しました。7年前まで20等級だったものの、解約時に中断証明書は取らなかったと伝えると、担当者からこう告げられました。

「お調べしましたが、中断証明書がない場合は新規のご契約となり、等級は6からになります」

今からでも7年前の証明書を発行できないか尋ねましたが、頼める期限はとっくに過ぎており、手続きはできませんでした。

後日届いた見積書を見ると、6等級での保険料は20等級だった頃と比べて年に約5万円も高くなっていました。再び無事故を重ねて等級が上がるまで、何年間も高い保険料が続くことになります。見積書をのぞき込んだ妻が「6等級からだと、しばらくは高いままなんだね」と言うと、Oさんは「あのとき、書類だけでももらっておけばよかったな」と答えました。

車を手放すときは、乗る予定がなくても中断証明書を頼む

住まいや家族の状況は、親の介護などをきっかけに思いがけず変化するものです。車を手放すときは、また乗るか分からなくても、保険会社に「中断証明書を出してもらえますか」と頼んでおきましょう。なお、発行には一定の等級以上であることや、廃車・譲渡などを証明する書類の提出が必要です。

頼める期限は保険会社によって違い、解約から13か月以内の会社もあれば、5年以内の会社もあります。証明書を取っておけば、多くの場合10年間は元の等級を残しておくことが可能です。期限を過ぎると手遅れになるため、申請できる期間や有効期限は解約の手続きをする際に必ず確かめておきましょう。

参考:
中断証明書の発行条件と発行方法(SOMPOダイレクト損害保険株式会社)
【自動車保険】「中断制度」とは何ですか?(東京海上日動火災保険)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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