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妻「毎日飲んでいたけど…」入居2か月後、水質検査で大腸菌が見つかり…40代夫婦が払った“大きな痛手”

  • 2026.10.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。

リモートワークが普及したことにより「自然豊かな地方で子育てをしたい」と考える方もいるのではないでしょうか。今回は、地方の中古戸建てへ移り住んだ一家が、家の井戸の水を検査に出した結果、水道の引き込み工事が必要となったエピソードを紹介します。

入居から2か月後の水質検査で大腸菌が見つかった

会社員のGさん(40歳)は、在宅勤務へ切り替わったのを機に、妻と2人の子どもを連れて地方の中古戸建てへ引っ越しました。購入した家は敷地内の井戸からポンプで地下水をくみ上げる仕組みで、前の所有者も日常の飲み水として利用していたそうです。

家の前の道路には公営の水道管が通っていましたが、敷地内へは引き込まれていませんでした。Gさん一家も入居後はそのまま井戸水を飲み水や炊事に使っており、味やにおいに違和感を覚えることもありませんでした。

入居から2か月後、Gさんが市のホームページを見ていると、たまたま飲用井戸に関する案内が目に留まりました。そこには、個人の井戸に水質検査の義務はないものの、安全のため年1回以上の定期的な検査が推奨されていると書かれていたそうです。

Gさんは念のため、市が案内している専門の検査機関へ水質検査を申し込みました。ところが数日後に届いた結果報告書では、大腸菌の項目が飲み水の基準に合っていませんでした。検査機関の担当者に問い合わせると「飲み水として使うのは、控えたほうがよいですね」と説明を受けます。

子どもが飲んでいた水をやめ、水道を引き込んだ

検査結果の紙を見た妻は「子どもたちも毎日飲んでいたけど、大丈夫かな」と心配そうに話します。幸い家族に体調の変化はなく、Gさん一家はその日から井戸水を飲み水に使うのをやめ、前の道路から水道を引き込むことに決めました。

Gさんがさっそく市指定の工事店に見積もりを頼むと、工事費用と市の水道加入金を合わせて約40万円かかると分かります。引っ越し直後の家計にとって40万円もの出費は大きな痛手でしたが、家族の健康には代えられず、すぐに工事を依頼しました。

開通までの約1か月間、Gさん一家はお店でペットボトルの水を買い込み、飲み水や料理のすべてを市販の水でまかないました。

井戸のある家は買う前に最近の水質検査の結果を確認する

例えば千葉県柏市の案内では、井戸の水質は周辺の環境などの影響を受けて変わることがあるとされています。前の所有者が長年にわたり問題なく飲み水に使っていたとしても、現在の水質が安全とは限らないのです。

そのため井戸のある物件を検討する際は、直近に実施した水質検査の結果を売主に見せてもらうようお願いしましょう。もし記録がなければ、契約前に不動産仲介会社を通じて、水質検査を実施できないか相談してみることをおすすめします。

あわせて、前面道路に水道管が通っているかや水道加入金について自治体の窓口で確認し、引き込み工事にいくらかかるのかは市指定の工事店などに見積もりをとっておくことも大切です。検査で問題が見つかった場合に、水道へ切り替える費用をあらかじめ見込んでおくことができます。

参考:
飲用井戸(柏市)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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