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「6園とも入れませんでした」育休中に新築マンションへ住み替えた34歳、1年間で払った“予想外の出費額”

  • 2026.10.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。

子どもの誕生や育児休業の期間をきっかけに、通勤や子育てがしやすい環境を求めて住み替えを検討する方は多いのではないでしょうか。今回は、育休中に新築マンションへ住み替えたものの、希望した認可保育園にすべて入れず、認可外の保育園へ預けることになったエピソードを紹介します。

希望した6つの認可保育園がすべて不承諾の通知になっていた

会社員のDさん(34歳)は、夫と0歳の長女との3人暮らしです。当時は育児休業を取得しており、長女が1歳になる翌年の4月に職場へ復帰する予定を立てていました。

去年の秋、Dさん夫婦は復職後の通勤にかかる時間を短くしようと、住み替えを決めます。それまで暮らしていた郊外の賃貸住宅から、都心に近い新築マンションへ移ることにしました。

新しいマンションの引き渡しは12月の予定です。Dさんは引っ越しに先立ち、転入の予定を示して新しい区で4月入園の一次申込を行いました。希望として書き出したのは、認可保育園の6園です。

12月にマンションの引き渡しを受け、家族で新居での暮らしを始めます。しかし年明け、区から届いた結果の通知を開いたDさんの手が止まりました。希望した6つの認可保育園が、すべて不承諾となっていたのです。

認可外の保育園に預けて1年間で約36万円も多く払うことに

Dさんは夫に通知を見せながら「6園とも入れませんでした」と伝えました。夫も書類に目を落としたまま言葉に詰まりましたが、気を取り直して今後の対応を話し合います。

長女が1歳になる4月の復職日はすでに決まっており、先延ばしにはできません。Dさんは急いで預け先を探し、空きのあった認可外の保育園に申し込むことにしました。

4月から長女をその園に預け、Dさんは予定通り職場へ復帰します。ただ、預けた認可外の保育園では、保育料として月7万円を支払うことになりました。

もし希望通り認可保育園に入れていれば、保育料は月4万円ほどで済む見込みだったそうです。認可外の園へ預けたことで、毎月の出費が予定より増えることになりました。

結局、長女が認可保育園へ移ることができたのは、翌年の4月でした。それまでの1年間で、認可保育園に入った場合と比べて約36万円も多く払う結果となったのです。

全国の待機児童の8割以上を1歳と2歳の子どもが占めていた

住み替えによって通勤の時間は短くなったものの、預け先の確保では思わぬ負担が生じました。こども家庭庁のまとめによると、全国の待機児童の8割以上は1歳と2歳の子どもが占めています。

長女が1歳になる4月に入園できなかった背景には、こうした待機児童の事情もありました。育児休業中に住み替えるときは、住まいだけでなく保育環境の事前確認が欠かせません。

まずは引っ越し先の区役所や市役所の窓口で、1歳児クラスの4月の募集の数と、前年の申込の数を聞いておくことが大切です。事前の数字から、その地域の入園のしやすさが見えてきます。

もし入りにくい地域だとわかったなら、住み替えの時期や復職の時期を夫婦で考え直す視点も必要です。住居の引き渡しと職場の復帰が重なる時期だからこそ、早めの情報収集で無理のない計画を立てることが、予定外の出費を防ぐことにつながるでしょう。

参考:保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)(こども家庭庁)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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