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12年前に世田谷区の新築を購入→傷んだ道の補修を区に相談するも…回答に52歳男性が青ざめたワケ

  • 2026.10.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。戸建ての住宅の前の道路は、市区町村が管理する公道とは限りません。

分譲地では、道路の土地を周りの家の所有者が分けて持つ「私道」になっていることもあります。今回は、家の前の私道の舗装が傷み、同じ道に面する6軒で費用を出し合って直すことになったエピソードを紹介します。

傷んだ道の補修を区に相談するも…

会社員のUさん(52歳)は、12年前に世田谷区の分譲地に建つ新築の戸建てを購入し、妻と大学生の息子と暮らしています。Uさんの家の前にある道路は奥行き40mの行き止まりになっており、そこに面する6軒が道の土地を分けて所有する私道でした。

穏やかに暮らしてきたUさん一家ですが、ここ数年で道路の状況が変わってきました。舗装のひび割れや穴が少しずつ増え、雨の日には家の前に水たまりができるようになったのです。

Uさんが区役所に電話で補修を相談すると、思わぬ答えが返ってきました。区の担当者から「私道の補修は所有者の皆さんでお願いします」と告げられたのです。

「区では直してもらえないのですか」とUさんが尋ねると、担当者は、区には私道の舗装を助成する制度があると教えてくれました。その説明によると、行き止まりになっている私道の場合は、工事費の8割まで区から助成が出るそうです。

工事費の8割が助成されるも残りを分けて1軒10万円を払うことに

区の助成制度について聞いたUさんは、近所の所有者と集まる前に、自宅で妻と費用の見込みについて話しました。「8割を区が出してくれても、道路の工事となると結構かかりそうだね」とUさんが言うと、妻は「6軒で分けたら、1軒いくらくらいになるのかしら」と気にしていました。

その後、私道に面する6軒の所有者が集まり、道路の補修について話し合いの場が設けられます。どの家も道の傷みには困っていたため話はスムーズに進み、6軒のなかから代表を決めて、全員の承諾書をそろえて区へ申請することになりました。

結局、私道の舗装を直す工事費は全体で約300万円です。助成を差し引いた約60万円を6軒で分け、1軒あたり10万円の負担で道がきれいになりました。

通り抜けできる私道なら助成は工事費の10割までだった

世田谷区の制度では、幅員や奥行きなどの一定の条件を満たした場合、行き止まりの私道の助成は工事費の8割まで、通り抜けできる私道は10割までです。Uさんたちの道が通り抜けできる私道なら、6軒で負担した約60万円分も助成を受けられた可能性があります。

私道に面した家を買うときは、道の土地を誰が所有しているかや、舗装を直す際の費用分担の取り決めがあるかどうかを、事前に仲介会社に確認しておきましょう。あわせて、区役所や市役所で、私道の助成の条件を事前に確かめておくことも大切です。

参考:
私道を舗装するときの私道整備助成について(世田谷区)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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