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妻「直すしかないわね…」築30年中古戸建て、定期点検で発覚したガス漏れ→40代夫婦が払った“思わぬ出費額”

  • 2026.10.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。中古の戸建てを購入する際、建物の状態や室内の設備は細かく確認しても、地面の下にある配管まで意識する方は少ないのではないでしょうか。

今回は、マイホームとして築30年の中古戸建てを購入した家族のエピソードを紹介します。入居した翌年の定期点検で地中の管からガス漏れが見つかり、思いがけない取り替え費用を負担することになったお話です。

定期点検で庭の地面の下を通るガス管からわずかにガスが漏れていた

会社員のGさん(43歳)は去年、妻と小学生の子ども2人と暮らすために、築30年の中古戸建てを購入しました。都市ガスが引き込まれている物件で、家族4人での新しい生活が順調に始まります。

しかし入居した翌年、ガス会社から都市ガスの定期点検の案内が届きました。この点検はガス事業法により4年に1回以上行うことが義務付けられており、訪問した作業員が家の周りにある配管やガス栓を順番に調べていきます。すると作業員から、庭の地面の下を通るガス管からわずかにガスが漏れていると告げられたのです。

庭の下と聞いて驚くGさんに、作業員は「敷地のガス管はお客さまの持ち物です」と告げます。取り替える費用も「お客さまのご負担になります」との説明でした。

腐食が進んだ古い白ガス管の取り替え工事に約40万円かかることに

詳しく話を聞くと、道路から家まで引き込まれている管には、亜鉛めっきが施された「白ガス管」という古い鋼管が使われていました。この管は土の中に埋まっているうちに年月とともに腐食が進み、ガス漏れにつながることがあるそうです。

提示された工事の見積書を前に、妻が「安全に関わることだし、直すしかないわね」と口を開き、Gさんも「急な出費だけど、お願いしよう」と答えます。

結局、安全に暮らし続けるために、庭の地面を掘り返して新しいガス管へ入れ替える工事を行うことになりました。個人間売買では売主の契約不適合責任が免責となっていることが多く、Gさん一家は、この思いがけない取り替え工事の費用として、約40万円を支払う結果となったのです。

売主は30年間ガス管を取り替えず購入時も話に出ていなかった

仲介会社を通じて確認したところ、売主は新築から30年間一度も敷地内のガス管を取り替えていなかったそうです。Gさんが住宅を購入した際の手続きでも、地面の下に埋まっているガス管の種類までは話題に上っていませんでした。古い物件の場合、図面が残っておらず仲介会社でも詳細を把握しきれないケースがあるため、買主自身でも注意を払う必要があります。

築年数の経った戸建てを購入するときは、仲介会社を通じて、売主に「敷地の中のガス管を取り替えたことはありますか」と尋ねてみてください。

もしこれまでに取り替えた履歴がなければ、売主を通じてガス会社に管の種類を問い合わせてもらいましょう。そこで古い鋼管が使われていると分かった場合は、将来の取り替え費用をあらかじめ購入予算に入れておくと安心です。

参考:
白ガス管・経年管の取り替えについて(東京ガスネットワーク)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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