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20年前に購入した新築の分譲マンション、夕方に会議で52歳会社員を襲った“思わぬ悲劇”に「ごめん…」

  • 2026.10.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。テレワークやインターネット動画視聴の需要が高まったことで、マンションのインターネット環境を重視する方が増えているのではないでしょうか。

とくに全戸一括でインターネット契約を行っている物件は、手続きの手間が省けるため人気があります。今回は、そのような分譲マンションで在宅勤務の会議が止まるようになり、別の回線を契約したエピソードを紹介します。

夕方に会議の映像が止まってしまい…

会社員のFさん(52歳)は、20年前に購入した新築の分譲マンションで、妻と高校生の娘と暮らしています。建物のインターネットは全戸で契約されており、毎月の利用料は管理費に含まれていました。

しかし3年前にFさんの在宅勤務が始まると、思わぬ問題が起きます。夕方になるとオンライン会議の映像が止まり、相手の声も途切れるようになったのです。

ある日の会議中にも画面が固まり、Fさんは「ごめん、会議が終わるまで動画を止めてくれないか」と娘に頼みました。娘は「わかった」と止めてくれましたが、同じことが何日も続き、Fさんは管理会社へ電話で尋ねます。

すると担当者から「この建物は光配線ではないので、通信速度があまり速くないんです」と告げられました。担当者によると、建物の共用部までは光回線ですが、各住戸へは電話の線をつなぐ方式だそうです。そのため、通信速度の上限はおおむね100Mbpsにとどまると説明を受けました。

理事会での検討が持ち越され別の回線を月5,000円で契約することに

また、各部屋まで光回線を引く方式へ切り替えるには、管理組合の了承を得て共用部に装置を入れる工事が必要だそうです。Fさんはマンションの理事会へ相談しましたが、その検討は次の年度に持ち越されることになりました。

すぐには変えられないと分かり、Fさんは工事をせずに使える別の回線を探し始めます。そこで見つけたのが、携帯電話の電波を使って通信する、工事のいらないホームルーターでした。

まずは自宅で問題なくつながるか確かめるため、無料で2週間ほど機器を試せるサービスに申し込みます。実際に夕方のオンライン会議で使ってみると、映像や声が止まらないと確かめられました。

結局、Fさんはそのホームルーターを月5,000円ほどで契約する道を選びます。その後、次の年度の理事会で光配線方式への切り替えが改めて検討され、翌年の春に工事が行われることが決まりました。それまでの間は、管理費に含まれるインターネットの費用とは別に、年に約6万円の負担が続きます。

ネット無料のマンションでも通信速度の上限が決まっていた

今回の事例のように、インターネットの費用が管理費に含まれる物件でも、配線の方式によって通信速度の上限が異なります。共用部から各住戸へ電話の線を使う建物では、利用が重なる夕方などに、通信が遅くなることがあります。

これから中古マンションを買う方で、在宅勤務をする見込みがあるなら、内見のときに建物の配線方式を確かめることがおすすめです。仲介会社を通じて管理会社に「インターネットの配線は光配線方式ですか」と聞いてみましょう。

参考:一部サービス等の月額利用料改定および割引の終了について(NTT東日本)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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