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夫「失敗しました」“妻の心配”をよそに愛車を10日近く放置→3連休明けに驚愕した光景【一級建築士は見た】

  • 2026.10.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「3連休明けの朝、車のエンジンをかけたら警告灯がついて。運んでもらった販売店で『エンジンルームにネズミの巣があります』と言われたんです」

そう話すのは、2年前に郊外の住宅地に地元の工務店で注文住宅(4LDK・延床約110㎡/土地約180㎡、約4,900万円)を建てたAさん(30代女性・会社員、夫と子ども1人の3人暮らし)です。結婚10年目の共働きで、子どもは小学1年生です。

夫の趣味は家庭菜園です。外構の打ち合わせで、夫はコンポスト(生ごみを肥料に変える容器)を、勝手口と駐車場の間に置きたいと伝えました。工務店の担当者は「コンポストには、ネズミが寄ることがあります。建物のすぐそばは、おすすめしません。庭の奥に置きませんか」と止めました。

夫は「ふた付きだから大丈夫。勝手口から近いほうが運びやすい」と言い、Aさんも賛成して、希望どおりに置いたのです。それから2年、困ることはありませんでした。

車はこの春に買い替えたばかりで、二人とも電車通勤のため、乗るのは週末だけです。10月の3連休は、新幹線で夫の実家に帰省しました。出発の朝、Aさんが「車、先週から動かしてないけど大丈夫?」と聞くと、夫は「新しい車だから平気だよ」と答えています。車は10日近く、動かしていませんでした。

連休明けの朝、休みを取っていたAさんがエンジンをかけると、見慣れない警告灯がつきました。販売店に電話し、走らせずにレッカー車で運んでもらうと、エンジンルームに枯れ草とビニールの切れ端を集めた巣があり、配線の被覆がかじられていたのです。

エサ場のすぐ横に、動かない車

ネズミは前歯が一生伸び続けるため、いつも硬いものをかじります。家では電気の配線がかじられ、停電の原因になることがあります。1cmほどのすき間を通り抜けることもあり、紙や布、ビニールを集めて巣を作ります。

車のエンジンルームは、雨風が入りにくく、周りより暖かい場所です。猫だけでなく、ネズミが入り込む例もあります。何日も動かさない車は、巣を作る場所になり得ます。

ネズミを寄せつけない基本は、エサと巣の材料を与えず、通り道をふさぐことです。庭の土に埋めて使うコンポスト容器には、底がありません。ふたがあっても下から入られることがあり、容器の下に目の細かいネットを敷くといった対策が要ります。

エサ場になるコンポストのすぐ横に、雨風をしのげて動かない車がある。Aさんの家の駐車場は、条件がそろっていたと考えられます。

買い替えて半年の車に、修理9万円

販売店の担当者は「ふんの量から見て、前から出入りしていたようです。動かさない日が続いて、巣を作ったのでしょう」と話しました。配線の修理と、エンジンルームの清掃と消毒で、費用は約9万円。車両保険で補えるかは契約によって異なります。Aさん夫婦は保険会社に確かめ、翌年からの保険料も考えて自費にしました。

家に戻ってコンポストを見ると、容器のまわりに掘った跡があり、車までの砂利にふんが落ちていました。コンポストは勝手口のすぐ横で、家の中に入られてもおかしくない場所でした。

夫は「ふたがあれば大丈夫だと思って、失敗しました」と言い、Aさんは「近くて便利だって、私も喜んでいたんです」と振り返ります。置き場所は二人で決めたことなので、責め合いにはなりませんでした。

コンポストは庭の奥へ、車は週に一度のぞく

夫は工務店の担当者に相談し直し、コンポストを隣家からも離れた庭の奥へ移しました。容器の下には、目の細かいネットを敷いています。工務店には、壁を通る配管まわりのすき間も見てもらい、家の中に入られた跡がないことを確かめました。

修理費は、夫が自分の財布から出しました。乗らない週も一度はボンネットを開け、ふんや巣の材料がないかを見るのも夫の係です。

エサ場は、家と車から離す

コンポストは、生ごみを減らし、家庭菜園の肥料も作れる道具です。置き場所と使い方が合っていれば、長く役に立ちます。

一方で、置き場所を誤ると、ネズミを家や車のそばに呼ぶことになります。だからこそ、家と車から離して置き、容器の下の対策を先に済ませておくことが欠かせません。

・ネズミは硬いものをかじる。家の配線をかじるだけでなく、車のエンジンルームに入り込む例もある
・エンジンルームは雨風が入りにくく暖かい。何日も動かさない車は、乗る前にボンネットを開けて確かめる
・コンポストはネズミのエサ場になりやすい。家と車から離し、容器の下に目の細かいネットを敷く
・修理費を車両保険で補えるかは契約によって異なる。駆除の相談や支援は自治体で異なる

車をしばらく動かしていないなら、乗る前にボンネットを一度開けてみてください。

参考:
猫がエンジンルームに入ることを知っていますか?(JAF)
ネズミについて
(横浜市)
コンポスト容器で生ごみたい肥をつくる(板橋区)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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