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目を細める妻「お隣の屋根が…」南隣の家が建て替った結果→40代夫婦を襲った“10万円級の誤算”

  • 2026.10.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。戸建てが並ぶ住宅地では、近隣の建て替えなどをきっかけに、日当たりや周囲の様子が変わることがあります。

屋根に太陽光パネルを載せる家も増えていますが、設置する位置によっては思わぬ影響が出ることもあります。今回は、南隣の家が建て替えた際に北側の屋根にもパネルが設置され、反射光の対策をすることになったエピソードを紹介します。

建て替えた隣家の北側屋根から居間の窓へ強い光が反射していた

分譲地の戸建てに、妻と中学生の娘と暮らす会社員のIさん(46歳)は、南向きの大きな窓がある居間で日々を過ごしていました。その窓の正面には南隣の家が建っており、建て替える前は南向きの屋根にだけ太陽光パネルが載せられていました。

しかし去年、その南隣の家が建て替えを行ったことで状況が変わります。新しく完成した家の屋根には、南側だけでなく、Iさんの自宅に面した北側の屋根にも太陽光パネルが設置されたのです。

隣家の完成から間もない頃、晴れた日の昼前後の1時間ほど、Iさんの家の居間がまぶしくなる現象が起き始めました。ある日、窓の外を見た妻が目を細めながら「お隣の屋根がまぶしいね」と声を上げます。Iさんが確かめると、お隣の北側の屋根に載ったパネルに日の光が当たり、居間の窓へ向かって強く反射していました。

パネルの向きは変えられず費用を分け合い窓側で対策することに

原因がわかったIさんがお隣へ事情を伝えると、お隣は驚いて謝り、パネルを設置した業者へ相談してくれました。後日、現地を訪れた業者の担当者がIさんの居間から窓の外を確かめ、太陽光パネルからの反射光であることを認めます。お隣を通じて聞いた話では、北側の屋根に設置する際、業者は反射の向きの確認や事前の説明をしていなかったそうです。

しかし、担当者からは「パネルの向きは変えられませんし、反射を抑える製品への張り替えは大きな費用がかかります」と説明を受けます。Iさんは「このままでは昼間に居間でくつろげないね」と妻と顔を見合わせました。

するとお隣から「窓側でできる対策の費用を負担したい」と申し出がありました。これ以上大きなトラブルになるのは避けたかったIさんは、結局、居間の窓に反射を和らげるフィルムを貼り、カーテンも遮光タイプへ取り替えることになりました。費用は合わせて約10万円になり、お隣がその半分を負担してくれました。フィルムにより直射光の鋭さは和らぎましたが、現在も晴れた日の昼前後は遮光カーテンを閉めて過ごしています。

北側の屋根へ設置する前は業者が反射を確認することになっている

太陽光パネルの反射光は、実際に設置されてみないと気づきにくい問題です。太陽光パネルを載せている隣家が建て替える際は、あいさつの機会に自宅の側を指して「こちら側にも付けますか」などと尋ねておくとよいでしょう。屋根に載せる前であれば、反射を抑えたパネルを選んでもらったり、設置する面を工夫してもらったりと解決に向けた相談がしやすくなります。

また業界団体の指針では、業者は北側や東西の屋根に載せる前に反射の向きを確認し、施主へ説明することになっています。当事者同士での話し合いが進まない場合は、お住まいの自治体の相談窓口や、法テラスなどへ相談することも検討しましょう。

参考:
太陽光発電設備に関するQ&A(横浜市)
太陽光発電システムの反射光トラブル防止について(太陽光発電協会)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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