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タワマン32階建てを購入も「毎朝ですか……」マイカー通勤の38歳夫が入居直後に陥った“駐車場の盲点”

  • 2026.10.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。共働きの子育て世帯では、通勤や保育園の送迎に便利な駅前のマンションに魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、駅前のタワーマンションを購入したものの、平日の朝に駐車場からすぐ車を出せなくて苦労したエピソードを紹介します。

平日の朝に出庫を操作すると…

会社員のNさん(38歳)は、妻と3歳の長男との3人暮らしです。去年の春、駅前に建つ32階建てタワーマンションの中古住戸を購入しました。駅前を選んだ大きな理由の1つは、都心の会社へ電車で片道1時間かけて通う妻が、保育園のお迎えに間に合うことです。

保育園は駅前のビルの中にあり、妻が帰りに駅から直行すれば、閉園にぎりぎり間に合います。一方、朝の送りはNさんの担当で、そのあと郊外の工場へ車で通勤していました。敷地内の駐車場はタワー式で、車を昇降機で上下に運んで格納する方式でした。

使用料は月1万8,000円です。土曜日の昼に内見したときは、駐車場の前に待つ車はありませんでした。しかし、入居して最初の平日の朝に想定外の事態が起きます。7時半の受け入れに合わせて長男を預け、戻って7時40分に出庫の操作をすると、画面に「前に5台待っています」と表示されたのです。

Nさんは何度も時計を気にしながら待ちましたが、車が出てきたのは20分後でした。始業に合わせて出る予定でしたが、これでは間に合いません。

昇降機1基で約50台を動かすため毎朝の混雑が避けられないことに

Nさんが管理員を訪ねて朝の状況を伝えると、駐車場の仕組みについて説明を受けました。管理員から「この駐車場は昇降機1基で約50台を出し入れするため、通勤の時間帯は毎朝こうなってしまうのです」と教えられたのです。

Nさんは「毎朝ですか……」とつぶやきました。待ち時間を避けるには早く出庫するしかありませんが、保育園の受け入れは7時半からです。長男を預ける時刻は早められないため、駐車場へ向かう時間も前倒しできません。

その夜、Nさんは妻に朝の出庫の状況と、管理員から聞いた話を伝えました。そして「このままでは始業に間に合わないから、外の駐車場を借りようと思う」と相談したのです。

敷地内を解約して外の月極を借り、年間26万4,000円の負担増に

結局、Nさんは管理会社に申し出て、敷地内の区画を解約しました。代わりに契約したのは、徒歩6分の場所にある平置きの月極駐車場で、使用料は月4万円です。駐車場代の負担は月2万2,000円、年間で26万4,000円増える結果となりました。

タワー式の駐車場は、昇降機の数に対して台数が多いほど、出し入れが重なる時間帯の待ち時間が長くなります。土曜日や日曜日の内見では、平日の朝の混み具合までは分かりません。

毎朝車を使う方がタワー式の駐車場がある物件を検討する際は、仲介会社を通じて管理会社に「平日の朝7時半ごろに出すと、何台くらい待ちますか」などと聞いてみましょう。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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