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夫「何この黒いの!」8年ぶりに動かしたタンスの裏で悲鳴…夫婦が恐怖した“壁一面の異様な光景”

  • 2026.10.17
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。タンスのような大きな家具を、置いたときから一度も動かさずに使っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、寝室のタンスの裏にカビが広がっていて恐怖したDさんのお話を紹介します。

8年ぶりに動かしたタンスの裏、壁一面に黒いカビ

Dさん(37歳・会社員)は、夫と2人で分譲マンションに住んで8年になります。寝室のタンスは入居のときから、窓の横の壁際に置いていました。

タンスは床の巾木(壁の下の端についた細い板)に当たるまで寄せてあり、背板と壁の間は1cmほどしか空いていません。秋の衣替えの日、ついでにタンスの裏も掃除しようと、中身の服を取り出してから、夫と2人でタンスを手前に引き出します。

服がぎっしり入ったタンスは重く、入居してから一度も動かしていません。タンスの裏の壁を見ると、元の色が分からないほど一面が黒いカビで覆われていました。

夫は思わず「何この黒いの」と声を上げます。カビは壁だけでなく、タンスの背板にも生えていました。引き出しを開けて確かめると、背板に触れていた服の数枚にもカビがついています。

建物の外側の壁とタンスの間に、湿気がこもって結露していた

Dさんは内装の業者に電話をかけ、「タンスの裏が真っ黒でした」と伝えて、壁紙の張り替えを頼みました。見に来た担当者は、壁とタンスの間にカビが生えた理由をこう説明します。

「建物の外側の壁は、外の冷たい空気で冷えやすいんです。タンスで空気が動かないと、壁との間に湿気がこもって結露し、カビが生えやすくなります」

冬の朝、窓に水滴がつくのと同じことが、タンスの裏でも起きていたようです。担当者が壁紙をはがすと、下地の石膏ボードの表面にもカビが広がっていました。ボードのカビを落として防カビ剤を塗り、その上から新しい壁紙を張ります。

カビの生えたタンスと服は、買い直すことにしました。費用は合わせて約12万円です。夫婦は、毎晩眠っていた部屋のタンスの裏の壁にカビが広がっていたことに、しばらく言葉が出ませんでした。

大きな家具は壁から5cm以上離し、衣替えのたびに裏を見る

タンスなどの大きな家具は、壁から5cm以上すき間を空けて置きましょう。すき間があれば空気が通り、壁との間に湿気がこもりにくくなります。東京都の指針でも、家具を置くときは後ろの壁と5cm以上の空間を設けるよう呼びかけています。

あわせて、春と秋の衣替えのたびにタンスを前に引き出して、裏の壁に黒い点がないか、カビのにおいがしないかを確認してください。Dさんのように8年間動かさないままだと、カビが壁一面に広がるまで気づけません。

すでに壁にぴったりつけて置いている家具は、次の衣替えのときに少し前へずらしておきましょう。

参考:健康・快適居住環境の指針(東京都保健医療局)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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