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「この価格で売れます」5,200万円で売り出した47歳、3か月売れず4,800万円に下げると…?結末やいかに

  • 2026.10.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。子どもの進学に合わせて住み替えを考えるとき、「今の家がいくらで売れるか」は気になるところではないでしょうか。

今回は、3社の査定でいちばん高い金額を出した会社に売却を任せたものの、3か月後に400万円下げて売ることになったHさんのお話を紹介します。

いちばん高い5,200万円で売り出し、3か月たっても売れなかった

築15年の分譲マンションに住むHさん(47歳・会社員)は、妻と中学生の娘の3人家族です。娘の進学に合わせて、学校に近いマンションへの住み替えを決めました。

新居は、今の部屋が売れてから買う計画です。3社に査定を頼むと、金額は以下の3つに分かれました。

  • 4,700万円
  • 4,800万円
  • 5,200万円

5,200万円の会社の担当者は、近所で売り出し中の部屋の価格を根拠に示し「この価格で売れます」と話します。

「せっかくなら、いちばん高く売ってくれそうな会社にお願いしようか」とHさんが言うと、妻もうなずきました。Hさんはこの会社と3か月の専任媒介契約を結び、5,200万円で売り出します。

しかし、見学者は来るものの、3か月たっても買い手は決まりませんでした。

4,800万円に下げると、1か月で買い手が決まった

契約を更新するとき、担当者から値下げを勧められます。Hさんが4,800万円に下げると、1か月で買い手が決まりました。4,800万円は、ほかの2社が出していた査定額に近い価格です。

売り出してからの3か月、Hさん一家は見学の予定が入るたびに部屋を片付け、週末の予定を空けて待っていました。最初からほかの2社の査定に近い価格で売り出していれば、新居探しを早く進められていたことになります。

査定の根拠は「売り出し中の価格か、売れた価格か」を聞く

査定額は、この価格なら売れそうだと不動産会社が見込む金額で、その価格で買い手が付くとは限りません。不動産会社は、価格について意見を述べるときには、根拠を示して説明することになっています。

査定を受けたら、担当者に「この価格の根拠にした近所の部屋は、売り出し中の価格ですか、実際に売れた価格ですか」と聞いてみましょう。売り出し中の価格は、まだ買い手が付いていない売り手の希望価格です。根拠となった近所の部屋が売れ残っていれば、買い手はその部屋とHさんの部屋を見比べて、条件や価格の良いほうを選びます。

もし住み替えの日程が決まっているなら、何か月で売れなければ価格を見直すかについても、売り出す前に担当者と話しておきましょう。

参考:
標準媒介契約約款(国土交通省)
「不動産取引の手引き」1 不動産を売るときのポイント(東京都住宅政策本部)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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