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妻「なんだかカビのにおいが…」築28年の中古戸建て、入居2年目に約40万円の大誤算…1階床下で見つかったもの

  • 2026.10.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。中古戸建てでは、前の持ち主が庭に造ったデッキや花壇をそのまま引き継ぐことがあります。

庭の雰囲気が気に入って、購入の決め手の1つになる方もいるのではないでしょうか。今回は、購入前の検査では見えなかった床下の奥で土台の傷みが見つかり、40万円ほどの修繕費を払ったIさん一家のお話を紹介します。

入居2年目の梅雨、1階の部屋がカビ臭くなった

会社員のIさん(43歳)は妻(41歳)と2人の子どもの4人家族で、2年前に築28年の中古戸建てを買いました。南側の庭には、前の持ち主が造った幅5mのウッドデッキと花壇があります。

Iさんは購入前、仲介会社の紹介で建物の検査(インスペクション)を依頼しました。検査の担当者からは「床下は点検口から見える範囲です」と説明を受け、報告書には「台所の点検口から見える範囲に木の腐れやシロアリの害はありません」と書かれていました。

入居して2年目の梅雨、Iさんは妻から「この部屋、なんだかカビのにおいがしない?」と言われます。1階の南側の部屋に入ると、Iさんも同じにおいに気づきました。

デッキの下で換気口がふさがれ、土台の補修に40万円

Iさんがリフォーム会社に相談すると、担当者は台所の点検口から床下に潜り、南側の奥まで進んで調べました。床下から戻った担当者は、写真を見せながら説明します。

「南側の換気口3か所が、花壇の土や落ち葉で埋まっています。その影響で床下に湿気がこもって土台が黒ずみ、一部傷んでいます」

家を支えるコンクリートの基礎には、床下に風を通す換気口があり、その上に木の土台が載っています。傷んでいたのはデッキの真下で、外からも死角になっており、点検口からのぞくだけでは見えない場所でした。

Iさんはこの2年間、デッキの下を一度ものぞいていません。結局、デッキの一部と土を取り除き、傷んだ土台を交換して防腐処理をする工事に、40万円ほどを払うことになりました。

検査の前に床下の奥まで見てもらえるかを確認し、換気口の前を見る

購入前の建物の検査では、国のガイドラインにおいても、床下は点検口から目で見える範囲を調べるのが基本とされています。Iさんも、その説明は検査の担当者から受けていました。

ただ「点検口から見える範囲」と聞いただけでは、奥まで見ていないことには気づきにくいでしょう。同じガイドラインでは、床下に潜って調べる検査も、依頼する人の希望に応じて行うことが考えられるとしています。

検査を申し込むときに「床下に潜って、奥まで見てもらうことはできますか」と、検査会社に聞いてみましょう。追加の費用で引き受けている検査会社もあります。

また、内見のときは建物の外を一周して、基礎の換気口の前にデッキや物置、花壇の土がないかを確認しておきましょう。換気口がふさがると、床下に風が通らず湿気がこもります。東京都も、湿気を好むシロアリを防ぐため、床下の風通しをよく保つよう呼びかけています。

参考:
既存住宅インスペクション・ガイドライン(国土交通省)
シロアリ(東京都保健医療局)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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