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夫「失敗しました」仲介の忠告を聞かず小学校近くの家を購入→車で出発して30mで警察官に止められたワケ

  • 2026.10.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「引っ越して最初の月曜の朝、夫の車で家を出たら、すぐ警察官に止められて。『この時間、ここは住民の方の車も通れません』と言われたんです」

そう話すのは、この春、住宅地で中古の一戸建て(築12年・4LDK・延床約101㎡/土地約128㎡、約4,600万円)を買ったCさん(30代女性・会社員、夫と子ども2人の4人暮らし)です。結婚9年目の共働きで、子どもは小学2年生と5歳です。

決め手は、小学校まで歩いてすぐの立地でした。家の前の道はスクールゾーン(子どもが安全に通学できるよう設定された区域)の中にあり、平日の朝7時半から1時間は、車の通行が禁止されています。

夫は毎朝7時45分に、Cさんを駅まで送るため、車で家を出ます。内見の帰り、Cさんが「あの標識、朝は車が通れないって書いてあったよね。大丈夫?」と聞くと、夫は「住んでいる人は通れるでしょ」と答えました。

契約の前、仲介会社の担当者は「車で通勤されるなら、警察署で許可が出るかを確かめてから決めてください。確かめずに買うのは、おすすめしません」と忠告していました。それでも夫は確かめず、夫婦は契約しました。

引っ越して最初の月曜の朝、二人の乗った車は、車庫を出て30mほどで、登校を見守っていた警察官に止められたのです。規制が始まって、15分が過ぎていました。

通学時間帯の通行禁止は、住民の車も対象

標識で通行を禁止された道は、道路交通法により、車は通れません。その道沿いに住んでいる人の車も同じです。夏休みなど学校が休みの期間も、規制は変わりません。

ただし、車庫への出入りなど、やむを得ない理由があるときは、警察署長の許可を受ければ通れます。申請先はその道を管轄する警察署で、手数料はかかりません。必要と認められた場合だけの許可なので、申請すれば必ず通れるとは限りません。

規制の曜日と時間は、標識の下の補助標識(規制の日時などを示す小さな板)に書かれています。Cさん夫婦の内見は日曜の昼で、規制のない時間の道しか見ていませんでした。家を選ぶとき、前の道は幅や敷地との接し方だけでなく、交通規制も確かめる必要があります。

こうした交通規制は、重要事項説明で義務づけられた法令の制限の一覧には入っていません。それでも車で通勤する人の暮らしに直結するため、仲介会社が現地の標識を見て伝えるのが望ましい事柄です。Cさんの仲介会社は、契約の前に伝えていました。

家の前を30m走って、反則金7,000円

夫の違反は通行禁止違反で、反則金は7,000円です。違反点数も加算され、維持していたゴールド免許は、次の更新で失うことになりました。自動車保険のゴールド免許割引も、その後の契約からは受けられません。割引の条件は、保険会社によって異なります。

夫は翌日、警察署に通行の許可を申請しました。許可証を受け取るまでの間は、規制が始まる前の7時20分に家を出ています。

夫は「住んでいる人は通れると思い込んで、失敗しました」と話し、Cさんは「標識のことを、もう一度言えばよかった」と振り返ります。標識は見えていたのに、二人とも警察署には確かめていませんでした。

許可証を取り、登校の列を避けて出る

許可は、車庫への出入りを理由に認められました。通るときは許可証を携帯し、歩く子どもに気をつけて、ゆっくり進みます。それでも登校の列と重なる時間は避けたいと、夫は早めに家を出るようにしています。

夫は「聞かれたのに、確かめなくてごめん」と謝り、警察署への申請を引き受け、反則金は自分の財布から出しました。許可証には期限があるため、期限が切れる前の更新手続きも夫の担当です。夫婦は、宅配便は朝の1時間を避けて時間指定し、来客にもその旨を伝えています。

気になる家は、平日の朝に前の道を見る

小学校に近い家は、子どもの通学時間が短くて済みます。登校の時間に車が入ってこない道は、子どもにとって安心です。

一方で、その時間は自分の車も出し入れできません。だからこそ、車を使う家庭は、買う前に規制の時間と許可の見込みを確かめておくことが欠かせません。

・通学時間帯の車両通行禁止は、道沿いの住民の車も対象になる(道路交通法第8条)
・車庫への出入りなどやむを得ない理由があれば、警察署長の許可を受けて通れる。申請はその道を管轄する警察署へ。必ず許可されるとは限らない
・交通規制は、重要事項説明で義務づけられた項目ではない。標識は現地で、平日の朝にも確かめる
・許可なく通ると、普通車で反則金7,000円と違反点数2点

気になる家があれば、平日の朝に一度、前の道の様子を見に行ってみてください。

参考:
交通規制関係について
(警視庁)
通行禁止道路の許可申請について(警視庁)
反則行為の種別及び反則金一覧表(警視庁)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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