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妻「3万円?おかしいよ…」いつもは6,000円の水道代が突然5倍に…40代夫婦にのしかかった“思わぬ誤算”

  • 2026.11.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

毎月の水道代や光熱費が、家計の負担になっているご家庭も多いのではないでしょうか。季節や使い方によって金額は変わりますが、家族の人数も生活習慣も変わっていないのに、請求額が大幅に増えていたら不安になるものです。使いすぎた心当たりがなければ、何から確認すればよいのか迷ってしまうかもしれません。

今日は、水道代が突然いつもの5倍になった40代のAさん夫婦のお話です。蛇口やトイレを調べても異常は見つからず、原因を探すうちに思いもよらない場所で起きていた異変が明らかになりました。

いつもは約6,000円の水道代が3万円に…心当たりのない請求額

不動産会社で住まいに関する相談を受けるなかには、購入や売却だけでなく、暮らし始めてからのトラブルもあります。戸建てに暮らす40代のAさん夫婦から伺ったのは、水道料金の急増をきっかけに分かった、思いがけない異変のお話でした。

夫婦が最初に驚いたのは、水道料金のお知らせに記載された金額です。普段は2ヶ月分で約6,000円だったのに、その回は約3万円になっていました。

「3万円?おかしいよ…いつもは6,000円くらいだもん」
「そんなに水を使ったかな。何か心当たりはある?」

最近の暮らしを振り返っても、お風呂の回数や洗濯の頻度は普段と変わりません。庭で大量の水を使ったこともなく、夫婦ともに首をかしげるばかりです。

お知らせをよく見ると、料金だけでなく、使用水量も大きく増えていました。

「どこか、水を出しっぱなしにしているのかもしれない」

そう考えた夫婦は、蛇口やトイレなど、家の中の水回りを調べ始めました。

蛇口もトイレも調べたのに、水漏れが見つからない

最初に確認したのは、キッチンと洗面所の蛇口です。しっかり閉まっており、水が落ち続けている様子はありません。シンクの下をのぞいても、配管の周りに濡れた跡は見つかりませんでした。

浴室やトイレも順番に確認しましたが、目立った異常はありません。

「床も濡れていないし、どこから漏れているんだろう」
「自分たちで探しても分からないから、水道局に聞いてみよう」

相談すると、水道メーターを使った確認方法を案内されました。

家中の蛇口を閉め、洗濯機など水を使う設備も止める。その状態で、メーター内の小さな目印が動いていないかを見るという方法です。Aさんは妻と声をかけ合い、水を使っていないことを確かめてから、屋外のメーターを確認しました。

水を使っていないのに動くメーター。原因は庭の地中にあった

Aさんが確認したのは、水道メーター内にある「パイロット」と呼ばれる小さな目印です。水が流れると回転するため、水を使っていないときの動きが、漏水を疑う手がかりになります。

「今、水を使っていないよね?」
「うん。洗濯機も止めているよ」

それでも、パイロットは動き続けていました。メーターから蛇口までのどこかで、水が漏れている可能性があります。

Aさんは、指定工事店(水道事業者の指定を受けた水道工事業者)へ調査を依頼しました。そこで分かったのは、庭の地中に埋められた給水管からの漏水です。メーターを通った水が、家の中へ届く途中で漏れていたのです。

原因は、普段は目にすることのない地中の配管にありました。室内の蛇口や床を調べても、異常が見つからなかったわけです。

配管の修理と復旧に20万円。水道代だけでは済まなかった

漏水を止めるには、庭を掘って給水管を修理する必要がありました。掘った部分を元に戻す作業も含め、費用は20万円です。

「水道代が上がっただけでも痛いのに、修理に20万円か…」
「でも、直さないと、この先も水が漏れ続けるんだよね」

家計には大きな負担ですが、放置すれば漏水は続いてしまいます。夫婦は工事を依頼し、給水管を修理してもらいました。

修理後、使用水量は普段の水準に戻ったものの、予定外の20万円の出費が家計に重くのしかかりました。Aさんにとって、室内に異常が見えなくても、漏水が起きている場合があると知った出来事でした。

※20万円は今回の事例でかかった金額です。実際の費用は、漏水箇所や配管の状態、掘削・復旧の範囲などによって異なります。

室内に異常がなくても、使用水量の急増を見過ごさない

地中や壁の中の漏水は、普段の暮らしの中で目に入りにくいものです。室内に濡れた跡がないからといって、水漏れが起きていないとは限りません。

水道料金のお知らせが届いたら、金額と使用水量を、前回や前年の同じ時期と比べてみましょう。暮らしに変化がないのに大きく増えている場合は、漏水の可能性も考え、早めに水道局や指定工事店へ相談してください。

今回、夫婦が水道局へ相談したことは適切な対応でした。見えない場所の異常まで、住んでいる方だけで判断するのは難しいためです。修理を依頼する際は、調査費や修理範囲、掘った場所の復旧費が見積もりに含まれているかも確認しましょう。

漏水しても、必ず料金が減額されるわけではない

自治体や水道事業者によっては、漏水によって増えた水道料金等を一部減額する制度があります。ただし、すべての漏水が対象になるわけではありません。熊本市上下水道局でも、漏水箇所によって、修理後に減額の対象となる場合と、ならない場合があると案内しています。

適用条件は地域によって異なり、故意や重大な過失による漏水ではないこと、地中や壁の中など発見が難しい場所で起きた漏水であること、指定給水装置工事事業者による修理の証明を提出することなどが求められる場合があります。また、漏水に気づきながら修理を放置すると、対象外になることもあります。

減額される範囲や申請期限も異なり、増えた料金が全額免除されるとは限りません。修理を依頼する際に、利用している水道の窓口へ対象条件や必要書類、申請期限を確認し、修理内容が分かる書類や請求書、領収書などを保管しておきましょう。

住まいの異変は、目に見える場所だけで起きるものではありません。日頃から水道料金や使用水量にも目を向け、心当たりのない増加があれば、早めに相談することが大切です。

参考:漏水はすぐに修理を・漏水の減額措置(熊本市上下水道局)



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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