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夫「うそだろ…」自宅近くの駐車場を契約→ところが翌月、40代男性を襲った“40万円の誤算”

  • 2026.10.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

月極駐車場を探す際、料金や自宅からの距離だけでなく、車の停めやすさも気になりますよね。契約前に自分の車で試し、問題なく停められれば安心するものです。しかし、周囲の区画が空いているときと、車が停まっているときでは、出入りのしやすさが変わることがあります。

今日は、事前に停めやすさを確認して駐車場を契約したものの、翌月、向かいの区画に車が停まり始めたことで思わぬ誤算に気づいた40代男性のエピソードをご紹介します。

試しに停めて安心し、自宅近くの駐車場を契約

これは、以前勤めていた会社の同僚が実際に経験した話です。40代男性のAさんは、自宅近くで月極駐車場を探していました。

候補にした駐車場は、区画の前を通る通路がやや狭く、その点が気になったそうです。ただ、管理会社に許可をもらって向かいの区画には車がなく、試しにバックで入れてみると、スムーズに駐車できました。

「どう?毎日使えそう?」

一緒に来ていた妻に聞かれ、Aさんは答えました。

「うん。これなら大丈夫だと思う」

車は区画内に収まり、乗り降りにも支障はありません。自宅から近いこともあり、Aさんはここを契約することにしました。

ところが翌月、向かいの区画にも他の契約者の車が停まるようになり、使い勝手が変わったのです。

向かいに車が停まり、何度も切り返すように

向かいの区画に車が停まり始めてから、初めて駐車しようとしたときのことです。Aさんは、いつものように車の向きを変えてバックし始めましたが、途中でブレーキを踏みました。

「あれ。このままだと、前が当たりそうだな」

そこで初めて、これまでは切り返す際に、車の先端が向かいの空き区画へ入っていたことに気づきます。通路だけで出入りできているつもりが、実際には空き区画のスペースも使っていたのです。

向かいに車があると、同じようには動けません。少しずつ前後に動き、ハンドルを切り直して、ようやく自分の区画に収まりました。助手席にいた妻も、不安そうに声をかけます。

「毎回こんなに切り返すの?向かいの車にも、かなり近かったよ」

「何回か切り返せば入るから。慣れれば大丈夫だよ」

Aさんも停めにくさは感じていましたが、別の駐車場を探して契約し直すのは面倒だと思い、そのまま使い続けることにしました。

バック中、車の前方が振れて向かいの車に接触

それからしばらく経ったある日のことです。

帰宅したAさんは、いつものようにバックで自分の区画へ入れようとしました。一度では入りきらず、前へ出て角度を変え、再び後退します。

そのときでした。

「ガシャン!」

車の前方が外側へ振れ、向かいに停まっていた車へ接触してしまったのです。

「うそだろ…。後ろばかり見ていた」

慌てて車を降りると、相手の車はバンパーの一部が外れかけています。自分の車の前方にも、傷とへこみができていました。

Aさんはすぐに警察と保険会社へ連絡し、管理会社にも事故を報告しました。幸い、けが人はいませんでしたが、相手の車の所有者には、修理やその手続きで迷惑をかけることになりました。

修理費は双方で40万円。保険を使っても残った負担

その後、双方の車の修理費は、合計40万円となりました。

Aさんは保険会社と相談し、相手の車には対物賠償保険、自分の車には契約していた車両保険を使って対応することにしました。修理費の大きな支払いをカバーできた一方で、事故の影響はその場で終わりません。翌年の更新では等級が下がり、保険料も上がったのです。

一般に、今回のような接触事故で対物賠償保険などを使うと、翌年に等級が3つ下がる「3等級ダウン事故」に当たり、通常は3年間、事故歴に応じた割増引率が適用されます。実際の保険料への影響は、契約内容などによって異なります。

Aさんは事故後、別の駐車場へ移りました。しかし、停める場所を変えても、保険料への影響は残ります。

「最初に停められたから、問題ないと思っていたんだよな」

保険の更新案内を見ながら、Aさんはそう振り返りました。駐車場を探し直す手間を惜しんだ判断が、結果として、事故対応とその後の家計負担につながってしまったのです。

周囲に車が停まっていても、安全に出入りできるか確認する

月極駐車場を選ぶ際は、車が区画内に収まるだけでなく、周囲に車が停まっていても無理なく出入りできるかを確認しましょう。

向かいや隣の区画が空いていると、そのスペースを使って切り返していることに気づかない場合があります。事前に管理会社の許可を得て試しに停めるときは、車体がほかの区画にはみ出していないかも確かめてください。判断が難しければ、契約前に管理会社へ相談しましょう。

利用を始めてから停めにくさや危険を感じた場合も、「慣れれば大丈夫」と無理をせず、区画の変更や別の駐車場への移動を検討してください。料金や自宅からの近さに加え、安全に使えることを大切にしましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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