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妻「ちゃんと解約したんだよね?」駐車場解約から半年後、40代夫が“通帳の送金記録”を見て思わず手が止まったワケ

  • 2026.10.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

家計を見直すとき、車の維持費が気になる方も多いのではないでしょうか。保険料や税金に加え、自宅とは別に駐車場を借りていれば、車を使わない月にも駐車場代がかかります。

今日ご紹介する40代のAさん夫婦も、支出を減らそうと車を1台手放し、月極駐車場を解約しました。これで家計の負担が軽くなると安心していた夫婦。

しかし半年後、久しぶりに記帳した通帳を見て、ある手続きを忘れていたことに気づきます。

これで毎月1万円浮く…車と駐車場を整理した夫婦

私が管理している物件にお住まいの40代のAさんから、口座引き落としについて相談を受けた際に伺った話です。

数年前、Aさん夫婦は県外の戸建てに住み、車を2台所有していました。それぞれ通勤に使っていましたが、妻の働き方が変わり、1台は週末に近所へ出かける程度になっていたそうです。

「この車、なくても何とかなるんじゃない?」

妻のひと言をきっかけに、夫婦は車の維持費を見直しました。保険料や税金に加え、自宅の敷地に収まらない1台のために借りていた月極駐車場にも、毎月1万円かかっていました。

話し合いの末、夫婦は車を1台売却。駐車場も契約に沿って解約手続きを済ませ、利用を終えました。

「駐車場代だけでも、年間12万円違うね」
「その分、貯金に回せそうだね」

保険料や税金の負担も減るため、夫婦はこれから家計に少し余裕ができると考えていたのです。

駐車場専用の口座は、確認しないままに

Aさんは駐車場を借りる際、生活費と分けて管理しようと、支払い専用の銀行口座を開設していました。

そこへまとまった金額を入れ、毎月決まった日に貸主の口座へ1万円を振り込む「自動送金」を設定。毎回、自分で振込操作をしなくても支払えるようにしていたのです。

契約中は便利でしたが、解約時、Aさんは銀行側の設定まで思い至りませんでした。

「駐車場の解約は済んだから、もう大丈夫」

貸主への連絡を終えたことで、支払いの手続きも完了したつもりになっていたのでしょう。

口座にはまだ残高がありましたが、日々の買い物や給与の受け取りには使いません。Aさんは「もう使わない口座だから」と通帳をしまい込み、その後は記帳する機会もないまま、半年が過ぎました。

半年後、通帳に並んでいた「1万円」の送金記録

駐車場の解約から半年後。Aさんは専用口座に残っているお金を生活費の口座へ移そうと、久しぶりに通帳を記帳しました。印字された明細を見て、思わず手が止まります。

「えっ…駐車場代が、まだ引き落とされている?」

解約した翌月以降も、貸主への送金が毎月続いていたのです。1回1万円の送金が6回で、合計6万円。さらに、その都度、銀行の手数料もかかっていました。

帰宅して通帳を見せると、妻も驚きました。

「駐車場は、ちゃんと解約したんだよね?」
「解約は済んでいるよ。あ…そういえば、銀行の自動送金は止めていなかった…」

Aさんが利用していたのは、貸主からの請求で引き落とされる口座振替ではなく、自分で銀行に設定した自動送金です。貸主に駐車場の解約を伝えても、銀行への停止手続きは別に必要でした。

Aさんはすぐに自動送金の停止手続きを行い、次回の送金が止まることを確認。そのうえで、駐車場の解約記録と送金明細を用意し、貸主へ事情を説明しました。

6万円が戻ったのは、返金を求めてから1年後

貸主は解約後の入金を確認し、6万円を返す意向を示しました。ただ、続けてこう説明したといいます。

「返金はします。ただ、今すぐに返せるお金がなくて…」

Aさんは、返金に応じてもらえるなら、少し待とうと考えました。しかし、その後も返金は進まず、電話や書面で繰り返し確認することになります。

「返金の時期について、もう一度確認させてください」

同じ用件で連絡するたびに、時間も気力も使いました。妻から「返金の件、どうなった?」と聞かれても、Aさんははっきりした見通しを伝えられません。

「自分が送金を止めていれば、こんな確認を続けずに済んだのに…」

全額が戻ってきたのは、返金を求めてから1年後でした。

6万円そのものは戻りましたが、解約後の6回の送金にかかった銀行の手数料は、Aさんの負担として残りました。返金までの間、6万円を使えなかったことや、何度も連絡に費やした労力も戻りません。

固定費を減らすための見直しが、停止手続きの漏れによって、長期間にわたり不安を抱える結果になってしまったのです。

駐車場を解約したら、自動送金の停止も忘れずに

自分で銀行に設定した自動送金は、駐車場を解約しても自動では止まりません。貸主への解約連絡とは別に、銀行で停止手続きが必要です。

例えば、三菱UFJ銀行の定額自動送金約定でも、送金を取りやめる際は、銀行へ届け出て所定の手続きを行うよう定められています。ゆうちょ銀行やみずほ銀行などでも、同様に所定の解約・廃止手続きが必要です。ゆうちょ銀行やみずほ銀行などでも、同様に所定の解約・廃止手続きが必要です。

解約する際は、最後に支払う駐車場代と送金日を確認し、必要な支払いまで止めてしまわないよう、銀行に手続きの方法や期限を確かめましょう。

また、停止手続きの後も、次の送金予定日を過ぎたら通帳や入出金明細を確認してください。今回のAさんのように、普段使わない口座では、送金が続いていても気づくのが遅れることがあります。

契約の解約だけで安心せず、支払いが止まったことまで確認しましょう。

参考:
定額自動送金約定|第6条 送金の取止め、変更など(三菱UFJ銀行)
自動送金サービスを解約したい(みずほ銀行)
自動送金(ゆうちょ銀行)



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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