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妻「一度も見ていないのに…」何度掃除してもたまる薄茶色の粉→40代夫婦が絶句した床にあいた“小さな穴”

  • 2026.10.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

掃除をしたはずなのに、同じ場所にまた細かなゴミが落ちている。そんなとき「取り切れなかったほこりかな」と、そのまま片づけてしまうことはありませんか。

しかし、何度掃除しても同じ場所に粉のようなものがたまる場合は、床に異変が起きている可能性もあります。

今日は、気に入っていた木の床に落ちていた小さな粉をきっかけに思いがけない修理が必要になった、40代のAさん夫婦のお話をご紹介します。

気に入っていた木の床に“薄茶色の粉”を発見

以前、戸建ての購入をお手伝いさせていただいた40代のAさん夫婦から聞いたエピソードです。

Aさん夫婦は、リビングの木目が美しいフローリングを気に入っていました。休日はソファでくつろぎながら、ゆっくり過ごしていたといいます。

ある日、妻が掃除をしていると、床の一角に薄茶色の細かな粉がたまっているのを見つけました。

「ここ、何か削れたのかな?」

声をかけられた夫は、近くの椅子に目を向けました。

「この前、椅子を動かしたから、そのときに床を傷つけたのかもしれない…」

粉を片づけて床を見ても、目立つ傷は見当たりません。夫婦は、家具を動かしたときに出た木くずだろうと考え、それ以上は気に留めませんでした。

ところが数日後、同じ場所に、また細かな粉がたまっていたのです。

数週間後、床に小さな穴を発見

「掃除したのに、また粉が落ちている」

妻に言われ、夫も床をのぞき込みました。ただ、粉はわずかだったため、家具の下に残っていたものが出てきたのだろうと考え、もう一度掃除をして様子を見ることにしました。

ところが、その後も同じ場所に粉がたまる状態が続きます。数週間後、気になった妻が床をよく見ると、小さな穴が開いていました。

「これ、傷じゃなくて穴じゃない?」

夫もしゃがんで周囲を確かめると、少し離れた場所にも似たような穴があり、そのそばに粉が落ちていました。

「こっちにもある。椅子を動かしていない場所なのに…」

単に家具で床を傷つけただけではないのかもしれない。そう感じた夫婦は、施工会社へ連絡しました。

小さな穴の正体は、木材を食べる虫の被害

施工会社を通じて専門業者に調べてもらったところ、床の穴や粉は、木材を食べるキクイムシ類による被害だと分かりました。

「表面の穴だけでは被害の範囲が分からないため、周囲の床も確認する必要があります」

説明を受けた妻は、驚いて夫の顔を見ました。

「虫なんて、一度も見ていないのに…」

キクイムシ類の幼虫は木材の内部で育つため、虫の姿を見かけないまま、穴や粉で被害に気づくことがあります。Aさん夫婦も、目にしていたのは床に落ちた粉だけで、木の内部が食べられているとは考えていませんでした。

「掃除すればなくなるので、大したことではないと思っていました」

夫は、当時をそう振り返ります。

駆除と床の一部交換で20万円。工事中は暮らしにも支障が

調査の結果、虫の駆除と再発を防ぐための処置に加え、傷んだ床の一部を交換することになりました。費用は合計20万円です。

「粉が少し落ちていただけなのに、床まで交換しなきゃいけないのかよ…」

夫がぼやくと、見積書を見ていた妻も言葉を失いました。

負担は費用だけではありません。工事前にはソファや棚を移動し、棚の中の物も別の部屋へ運ぶ必要がありました。工事中はリビングの一部が使えず、移動した家具でほかの場所も手狭になります。

「休みの日にくつろぎたいのに、これでは落ち着かない…」

妻の言葉に、夫もため息をつきました。

「何度も粉が出ていたんだから、もっと早く相談すればよかったな」

早く相談していれば床の交換を避けられたとは限りません。それでも夫婦は、原因を確かめずに掃除だけで済ませていたことを後悔しました。

工事を終えたあとも、妻は掃除のたびに「また粉が出ていないか」と床を確かめるようになったそうです。20万円の出費と工事中の不便に加え、再び被害が出るのではないかという不安も残りました。

床の異変は記録を残し、対処法や費用負担を相談する

床や木製家具の同じ場所に粉が繰り返したまる、小さな穴が増えるといった異変があれば、掃除だけで済ませず、施工会社や害虫の専門業者に相談しましょう。

片づける前に粉や穴の写真を撮り、気づいた日と場所を記録しておくと、状況を伝えやすくなります。虫を見つけた場合も、写真を残しておいてください。

木材の被害でも、キクイムシ類とシロアリでは対策が異なります。見た目だけで決めつけず、専門業者に原因や被害の範囲を確認してもらい、必要な処置と費用の説明を受けましょう。

住宅の購入やリフォームを終えて間もない場合は、契約書や保証書も確認し、売主や仲介会社、施工会社へ早めに連絡することが大切です。自己負担だと決めて工事を進める前に、調査や補修の進め方、費用負担について相談してください。

その際は、過去にも同様の被害や補修がなかったか尋ねましょう。関係する業者から把握している情報を共有してもらい、必要な調査や対応について分かりやすく案内してもらうことが大切です。

小さな異変でも、繰り返す場合は原因を確かめ、早めの対応につなげましょう。

参考:キクイムシ類(国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 北海道支所)



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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