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妻「だから、言ったじゃない!」“家具店の忠告”を無視して新居用に30万円のソファを即決→30代夫の大誤算

  • 2026.10.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

新しい住まいが決まると、家具選びも楽しみになりますよね。広いリビングを見て、「今まで諦めていた大きなソファを置きたい」と考える方もいるでしょう。

ただ、部屋に置ける大きさだからといって、実際にそこまで運べるとは限りません。

今日は、広いリビングのあるマンションへ住み替え、30万円のソファを注文した30代夫婦のエピソードをご紹介します。新居でくつろぐ日を楽しみにしていた夫婦でしたが、配送当日、思いがけない問題に直面しました。

広いリビングで使う、30万円のソファを購入

これは、大学時代の後輩から聞いた話です。

30代のAさん夫婦は、広いリビングのある高層マンションを購入しました。以前の住まいでは家具を置くと通路が狭くなってしまい、大きなソファは諦めていたそうです。

新居の家具を探しに訪れた店で、夫婦が気に入ったのは、ゆったり座れる一体型のソファ。座面や背もたれが大きくつながったタイプでした。

価格は30万円。決して安くありませんが、夫婦は座り心地やデザインにひかれます。

「このソファで、ゆっくり映画でも見たいね」

「新しいリビングなら、これくらい大きくても余裕だよ」

新居の間取り図を見ながら、ソファを置く位置も確認。テレビとの距離や、周囲を歩くスペースにも問題はなさそうでした。

家具店の忠告を受けても、採寸はリビングと玄関だけ

注文前、家具店の担当者から、搬入経路を確認するよう案内がありました。

「玄関だけでなく、エレベーターの扉や内部、共用廊下の曲がり角も測ってください。この商品は分解できないため、途中で通れない場所があると、お部屋まで運べません」

ところが、Aさんが採寸したのは、リビングと玄関だけでした。

「お店の人、『廊下も測って』って言っていたよね」

妻は気にしていましたが、Aさんはこう答えます。

「エレベーターも大きかったし、玄関も通れそう。廊下まで測らなくても、大丈夫だよ」

このソファは受注生産品で、搬入できない場合も返品できないという契約条件でした。夫婦はその説明も受けていましたが、問題なく入ると考え、搬入経路を十分に確認しないまま注文してしまいました。

玄関はすぐそこなのに、廊下の曲がり角を通れない

配送当日、ソファはエレベーターに入り、夫婦の住む階まで無事に上がってきました。

「ほら、大丈夫だったでしょ」

Aさんが安心したのもつかの間、配送スタッフの動きが、住戸へ向かう廊下で止まります。玄関までには、共用廊下の曲がり角を通る必要がありました。しかし、長いソファの向きを変えるには、スペースが足りなかったのです。

スタッフが角度を変えながら確認したものの、壁や天井にぶつからずに通すことはできませんでした。

「申し訳ありません。この先へ運べません」

「玄関はすぐそこですよ。立てたら入りませんか?」

Aさんは尋ねましたが、スタッフからは「立てて運ぶにも、高さや向きを変えるための余裕が必要です」と説明されました。

分解できない商品だったため、小さくして運ぶこともできません。窓からの搬入も相談しましたが、今回の建物では対応できず、結局、ソファは持ち帰られることになりました。

夫婦は、ソファを置くはずだったリビングで、途方に暮れてしまいました。

30万円のソファを8万円で売却。22万円の損失に加え、配送・保管費用も

夫婦は販売店に相談しましたが、注文時の契約条件により、搬入できないことを理由とする返品は受け付けてもらえませんでした。

販売店と保管や売却、処分の方法を相談し、最終的にソファは中古品として8万円で売却することになりました。購入額30万円との差額は22万円。さらに、配送や保管の費用もかかりました。

「一度も家で座っていないのに、22万円も…。だから、言ったじゃない!廊下も測ろうって…」

「部屋に置ける大きさなら、入ると思っていたんだ…」

妻の言葉に、Aさんはそう答えるのが精いっぱいでした。楽しみにしていたソファは手元に残りませんでした。しかも別のソファを買うには、さらにお金が必要です。

夫婦は搬入経路を確認してから選び直すことにしましたが、採寸を省いた代償は、新生活の家計に重くのしかかりました。

大型家具は、部屋までの搬入経路も確認する

大型家具を購入する際は、設置する部屋の広さだけでなく、建物の入口から室内まで運び込めるかを確認しましょう。

エレベーターは内部の広さに加え、扉の幅や高さも測ります。共用廊下では、通路の幅だけでなく、曲がり角や玄関前で家具の向きを変えられるスペースがあるかも重要です。

家具の寸法も幅だけで判断せず、奥行きや高さ、梱包時の大きさまで確認してください。脚や背もたれを取り外せるかによっても、搬入のしやすさは変わります。

判断に迷う場合は、経路の写真や寸法を販売店に伝え、購入前の下見が可能か相談しましょう。また、窓からの搬入や特殊な運搬方法は、階数や建物の構造、管理上のルールによって利用できない場合があります。

「入らなければ別の方法で」と考えず、利用できる搬入方法を注文前に確認しておくことが大切です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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