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妻「毎回ホテルを探すの…?」2泊6,000円のつもりが…客間なしタワマンを選んだ40代夫婦の“想定外の出費”

  • 2026.10.17
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

「両親が遊びに来たとき、泊まってもらう部屋があれば…」

家探しの際に、そんなことを考える方もいるのではないでしょうか。ただ、予算や間取りの都合で、来客用の部屋まで確保するのは難しいこともあります。

そこで魅力的に映るのが、住民の家族などが宿泊できる「ゲストルーム」のあるマンションです。自宅に客間がなくても、同じ建物に泊まってもらえるなら安心だと感じるでしょう。

ところが、「泊まれる施設がある」という安心感が、思わぬ誤算につながることもあります。

今日は、ゲストルームを頼りに客間のない間取りを選んだ40代のAさん夫婦が、両親の訪問時に直面した“想定外の出費”をご紹介します。

客間のない間取りを選んだ決め手は、1泊3,000円のゲストルーム

これは、高校時代の友人である40代のAさんから聞いた話です。

Aさん夫婦はマンション探しの際、遠方に住む両親が泊まれる部屋も欲しいと考えていたそうです。ただ、予算や間取りの都合で、客間まで確保するのは難しかったといいます。

そんななかで見つけたのが、ゲストルームを備えたタワーマンションでした。利用料は、1室1泊3,000円です。

Aさんが妻に「ホテルより安いし、同じマンションなら行き来も楽だね」と話すと、妻も「ここに泊まってもらえるなら、客間はいらないんじゃない?」と賛成したそうです。

両親が訪ねてくるのは年に数回。普段は使わない客間よりも、自分たちが毎日使う部屋を優先しようと考え、夫婦は客間のない住戸を購入しました。

ゲストルームがあれば、両親が来ても泊まる場所には困らない。購入時は、そう思っていたといいます。

妻「もう泊まれるって伝えたよ」2泊6,000円のつもりが、希望の週末は満室

入居後、両親が2泊3日で遊びに来ることになりました。

「よし。今回はマンションのゲストルームに泊まってもらおう。2泊でも6,000円だし」

Aさんは、宿泊費を大きく抑えられると考えていました。しかし、予約しようとしたところ、希望する週末はすでに満室だったのです。管理担当者に確認すると、予約の受付開始日や申し込み方法が決まっており、希望が重なる場合には抽選になることもあると分かりました。

Aさん夫婦が覚えていたのは、ゲストルームがあることと1泊3,000円という料金だけ。予約のルールまでは把握していませんでした。

「その週末、もう空いていないんだって」

Aさんが伝えると、妻は困った表情になりました。

「えっ、もう泊まれるって伝えたよ。別の日なら取れないの?」

別の週末も予約できず、自宅にも泊まる部屋がない

Aさん夫婦は両親に日程の変更を相談し、別の週末なら予約できるか確認しました。しかし、その日程でもゲストルームを確保できなかったそうです。

「自分たちのマンションなのに、こんなに予約が取れないとは思わなかった」

Aさんは、当時の戸惑いをそう話してくれました。ゲストルームはほかの住民も共同で利用する施設ですが、購入時には、予約できない場合まで考えていなかったといいます。

妻からも、不満がこぼれたそうです。

「客間のない間取りを選んだのは、ここに泊まれると思ったからなのに…」

夫婦は自宅に泊まってもらう方法も考えましたが、両親2人分の寝具を広げられる部屋はありません。リビングを使う案も、夜間や朝にお互いが気を遣うことになると考え、見送ったといいます。

ゲストルームが使えなければ、自宅で受け入れるのも難しい。夫婦は、近隣のホテルを探すことになりました。

宿泊代は3万6,000円。想定より3万円多い出費に

夫婦が確保した近隣のホテルは、両親2人で1泊1万8,000円。2泊の宿泊代は、合計3万6,000円になりました。

ゲストルームを利用できれば、2泊で6,000円。想定より3万円多い出費です。すでにマンションに泊まれると伝えていたこともあり、ホテル代はAさん夫婦が負担したそうです。

両親と一緒に過ごすことはできましたが、夜にはホテルへ戻ってもらうことに。同じマンション内で宿泊してもらうという、当初の予定はかないませんでした。

訪問後、妻からは今後を心配する言葉が出たといいます。

「今回は払えたけど、毎回来るたびにホテルを探すの?」

Aさんも、その場では答えに困ったそうです。

「ゲストルームがあれば、親が来ても困らないと思っていたんだよね」

Aさんが後悔していたのは、今回の3万円の追加負担だけではありません。これからも両親を招くたびに予約が取れるかを確認し、取れなければ別の宿泊先と費用を考える必要があります。

客間を設けなくても大丈夫だと思って選んだ住まい。その判断が、両親を迎える際の悩みとして残ってしまったのです。

ゲストルームは、予約できない場合まで考えておく

ゲストルームを客間の代わりにするなら、購入前に料金だけでなく、予約開始日や先着順・抽選などのルールも確認しましょう。宿泊人数や連泊の上限、利用できる人の範囲も、家族の訪問予定に合うか確かめておくことが大切です。

中古マンションでは、売主や管理会社などに週末や連休の利用状況を尋ねると、予約の取りやすさを判断する参考になります。ただし、過去に空きがあったとしても、希望する日に予約できるとは限りません。

そのため、予約できなかった場合に自宅で泊まってもらえるか、近隣のホテルを利用するならいくらかかるかも考えておきましょう。

仲介会社にも、客間の代わりに利用したいという希望を伝え、具体的な利用条件を確認してください。

ゲストルームがあることと、必要な日に使えることは別です。間取りや購入予算は、予約できない場合の宿泊先と費用まで含めて検討しましょう。


筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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