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妻「普通の鍵も持っていく?」10月連休中、スマホだけで旅行に出た40代夫婦→帰宅後、玄関前で途方に暮れたワケ

  • 2026.10.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

スマートロック(スマホなどで鍵の開け閉めができる機器)は、鍵を取り出す手間が省ける便利な設備です。使い慣れてくると、普通の鍵を持ち歩かなくなる方もいるかもしれません。

しかし、「いつも使えているから大丈夫」と考えていると、思わぬ場面で困ることがあります。

今日は、10月の連休に旅行へ出かけた40代のAさん夫婦が、帰宅した夜に自宅へ入れなくなったエピソードをご紹介します。

出発前に気づいた電池の警告を先送り

これは、息子の部活動で知り合ったお父さんから聞いた話です。

購入した戸建てで暮らす40代のAさん夫婦は、玄関に後付けのスマートロックを取り付けていました。買い物袋で両手がふさがっていても、鍵を探す手間が省ける便利さから、普段はスマホで玄関を開けていたそうです。

10月某日、旅行へ出発する準備をしていたとき、妻がスマホの画面を見て声をかけました。

「玄関の電池、交換したほうがいいって出てるよ」

Aさんも警告には気づいていました。しかし、出発の時間が迫っています。

「まだ動いてるし、帰ってから替えればいいよ」

実際、その朝もスマートロックは作動していました。夫婦は電池の交換を先送りし、荷物の最終確認を続けたのです。

妻「普通の鍵も持っていく?」しかし鍵の紛失を心配し、夫婦ともにスマホだけで出発

出発前、妻はもう一つ確認しました。

「念のため、普通の鍵も持っていく?」

Aさん宅のスマートロックは、従来の鍵も使えるタイプです。鍵を持っていれば、ロック本体の電池が切れても玄関を開けられます。

しかし、Aさんはこう答えました。

「スマートロックだから、鍵は持たなくていいよ。二人ともスマホがあるし、旅行先で鍵をなくしたら大変でしょ」

妻も「それもそうね」と納得し、夫婦は鍵を持たずに出発しました。

二人ともスマホで操作できれば、どちらかで開けられる。そんな安心感があったのでしょう。しかし、玄関側の機器が動かなくなれば、二人のスマホがあっても開けられないという点までは考えていませんでした。

帰宅した夜、何度操作しても玄関が開かない

旅行から帰宅したその夜、夫婦は荷物を玄関前に置きました。

「疲れたね。早くお風呂に入ろう」

Aさんはいつものようにスマホを操作しました。ところが、玄関の鍵は動きません。アプリを開き直して試しても、反応はありませんでした。

「私のスマホでやってみる」

妻が操作しても、結果は同じです。

「もしかして、出発前に言ってた電池?」

その言葉で、Aさんは電池の交換を先送りしたことと、鍵を家に置いてきたことを思い出しました。窓も勝手口も、旅行前にしっかり戸締まりをしています。家は目の前にあるのに、中へ入れません。

夫婦はメーカーのサポート案内を調べましたが、その時間は問い合わせ窓口につながらず、解決方法も見つかりませんでした。鍵業者にも連絡したものの、その夜に対応できる業者が見つからず、翌日に来てもらうことになりました。

「明日、二人とも仕事なのに…」

自宅で休むつもりだった夫婦は、玄関前で途方に暮れながら、空室のあるホテルを探すことになったのです。

宿泊と解錠で4万円。連休明けの仕事にも影響

翌13日、夫婦はホテルから自宅へ戻り、鍵業者の到着を待ちました。

本人確認と、その家に住んでいることの確認を経て、ようやく玄関を開けてもらいます。その後、ロック本体の電池を交換すると、スマホで操作できるようになりました。

今回かかった宿泊費と解錠費用は、合計4万円。予定になかった出費です。さらに、Aさんは午前中の仕事の予定を変更し、妻も職場へ連絡して出勤を遅らせることになりました。

「旅行から帰って、家に入るために4万円も払うなんて」

妻の言葉に、Aさんは返す言葉がありません。

「電池を替えるか、鍵を1本持っていればよかった」

出発前には小さな手間に思えたことが、余分な宿泊と出費、仕事の調整にまでつながってしまいました。

いつもの方法で玄関が開かない事態に備える

スマートロックは便利ですが、ロック本体の電池切れやスマホの紛失・故障などで、普段の方法では玄関を開けられなくなる場合があります。電池残量の警告が出たら、交換を先送りせず、取扱説明書に従って対応しましょう。旅行前には、ロック本体とスマホの状態を確認し、従来の鍵も使える機種では、鍵を持って出かけることが大切です。

非常用の給電や解錠方法も、機種によって異なります。外側から電池を接触させて操作できる製品もありますが、自宅の機器で同じ方法が使えるとは限りません。取扱説明書で対処方法を確認し、問い合わせ先も控えておきましょう。

鍵業者に依頼する場合は、出張費などを含む料金と作業内容、本人確認に必要なものを確認してください。電池の交換や鍵の携帯は、少しの手間でできる備えです。「あとでやろう」と先送りせず、出発前に済ませておきましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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