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妻「明日からの送迎はどうするのよ…」駐車場付きマンションを買った40代夫婦が絶句した“思わぬルール”

  • 2026.10.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

車で子どもを送迎したり、週末にまとめ買いをしたりする家庭では駐車場の場所も住まい選びの大切な条件です。敷地内に駐車場があることを条件に、物件を探す方も多いのではないでしょうか。

しかし、駐車場があっても購入した人がすぐに使えるとは限りません。利用のルールを十分に確認しないまま購入すると、思い描いていた暮らしが変わってしまうこともあります。

今日は、敷地内の駐車場を当然使えると思って中古マンションを購入した40代夫婦が、入居後に思いもよらないひと言を告げられたエピソードをご紹介します。

念願だった駐車場付きマンションを購入

数年前、不動産の悩みに関するアンケートに寄せられた、40代のAさん夫婦のお話です。

夫婦は、子どもと暮らす中古マンションを探していました。送迎や買い物に車が欠かせないため、敷地内に駐車場があることも、住まい選びの条件だったそうです。

そんな夫婦が見つけたのは、間取りや周辺環境が希望に合う、敷地内駐車場のある物件。駐車場の使用料は月額1万円でした。

「ここなら、子どもの送迎も買い物の荷物を運ぶのも楽になりそう」「駐車場もあるし、このマンションにしよう」

条件に合う住まいが見つかり、夫婦は購入を決めたのです。

「手続きすれば使えるでしょ」説明を聞いても消えなかった思い込み

実はこのマンションでは、住戸の売却によって売主の駐車場使用契約が終了し、空いた区画は利用を待っている住民に順番で割り当てる決まりでした。

購入前に、Aさん夫婦はこうしたルールの説明を不動産会社から受けていました。しかし、売主が駐車場を使っていたことから、自分たちも同じ区画を利用できるという思い込みが消えなかったそうです。

「売主さんの契約が終わるなら、今度は自分たちが引き継げるだろう」

夫婦は、利用を待っている人がいるのか、入居時から車を停められるのかなどを、再度細かく確認しませんでした。

「前の持ち主は使っていたのに?」入居後に知った順番待ち

入居後、Aさんが管理会社に駐車場の利用を申し込むと、思いもよらない返事がありました。

「すでに待っている方がいるので、すぐには借りられません」

「でも、前の持ち主が使っていた区画ですよね?」

「その区画も、待っている方に順番でご案内します。購入された方が、そのまま引き継ぐことはできない決まりです」

手続きをすれば使えると思っていたAさん。しかし、自分たちが利用できる時期も分からないと聞き、言葉に詰まったそうです。妻に事情を伝えると、戸惑った様子でこう言われました。

「手続きすれば使えると思っていたのに…。明日からの送迎はどうするのよ…」

夫婦にとって、車は毎日の生活に必要です。順番が来るまで待つだけでは済まず、急いで別の駐車場を探すことになりました。

徒歩10分、月2万円。年間12万円増えた駐車場代

車を手放すわけにもいかず、夫婦は周辺の月極駐車場を探しました。契約できたのは、自宅から徒歩10分、月額2万円の駐車場です。想定していた敷地内駐車場より月1万円高く、年間では12万円の負担増となりました。

負担が増えたのは、費用だけではありません。雨の日も子どもを連れて車まで歩かなければならず、買い物帰りの荷物運びにも苦労するようになったそうです。

夫婦は、敷地内駐車場の順番を待ちながら、外部の駐車場を利用することになりました。Aさんは、購入前に利用条件を十分に確認しなかったことを後悔していたといいます。

駐車場のルールは、仲介会社にも説明が求められる

今回のケースは、購入前にルールの説明を受けていたものの、夫婦が「自分たちはいつから使えるのか」まで確認できていなかった例です。マンション売買の重要事項説明では、敷地や共用部分の一部を特定の人が使う権利について規約などに定めがあれば、その内容も説明対象になります。

仲介会社は、法的な説明義務を果たすだけでなく、引き継ぎの可否や利用条件をより購入者に分かるように伝える配慮が求められます。特に車が生活に欠かせない家庭には、現在の空き状況や待機者の有無も確認したうえで、「入居時に使えると確約できるのか」まで具体的に説明することが望まれます。

なお、駐車場の扱いはマンションごとに異なります。

駐車場付きでも安心できない。購入前に「使える条件」を確認する

中古マンションの駐車場は、前の所有者から必ず引き継げるとは限りません。空き状況や待機者がいるかどうかに加え、順番待ちや抽選のルールなども購入前に確認しましょう。

不動産会社には「入居日から、私たちの車を停められますか」と具体的に尋ねることが大切です。車を2台使う家庭では、2台目の区画も確保できるかを確認してください。利用できるか未確定なら、周辺の月極駐車場の空きや料金、距離も調べておきましょう。

駐車場は、毎日の暮らしに関わる条件です。駐車場を利用できるかどうかは、住まいを購入する前に確認しておきましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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