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「話が違う…」娘の大学進学で“奨学金300万円”を借りた50代母→4年後、日本学生支援機構から届いた書類を見て“目を疑ったワケ”

  • 2026.10.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。小学生の子どもを育てるFPの柴田です。

「申し込んだときは超低金利だったから安心だ」

そう思い込んでいませんか?日本学生支援機構(JASSO)の有利子奨学金(第二種)の利率は、申込時や借入時に決まるわけではありません。利率が決まるタイミングを誤って認識していると、返済計画に誤算が生じる可能性があります。

今回は、奨学金の利率決定の仕組みと見直しの要点をお伝えします。

「借りたときの金利がずっと続く」と思っていた

Aさん(50代)の娘さんは、大学進学時に日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金(利息付き)を利用しました。

申し込んだ当時は歴史的な低金利。Aさんは公表されていた貸与利率の一覧を見て、「固定でも0.コンマ何%の世界。これならほぼ無利息みたいなものね」とすっかり安心し、方式の選択も「よく分からないから」と初期設定のまま。

以来、利率のことは一度も考えずに4年間が過ぎました。

卒業の年に届いた通知で誤算に気づいた

娘さんの卒業の年、返還にまつわる書類一式がやってきます。

そこで確認した利率を見て、Aさんは目を疑いました。申込当時に見た数字より、明らかに高いのです。母娘で顔を見合わせて、「借りたときは超低金利だったのに、話が違う…」。返済計画は、申込当時の利率を前提に組んでいました。

しかし、残念ながら話は違っていませんでした。第二種奨学金の利率は、申し込んだ時点でも借り始めた時点でもなく「貸与が終了する月」。つまり多くの人にとっては卒業のタイミングで決まる仕組みなのです。娘さんの在学中に市場金利が上がっていたため、卒業時点の利率が適用されました。

利率の決まり方は2方式。しかも、まだ選び直せる

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

利率の算定方法は2つあります。「利率固定方式」は、貸与終了時に決まった利率が完済までずっと続く方式。

「利率見直し方式」は、返還期間中おおむね5年ごとに利率が見直される方式で、当初の利率は固定方式より低めに出る傾向がある一方、将来の金利上昇の影響を受けます。住宅ローンの固定金利と変動金利のようなものです。

ここで大事なのは、どちらの方式もいったん選んだ後、貸与が終わる年度の一定時期までは変更できるということです(締切や手続きは学校を通じて確認してください)。つまり在学中のお子さんがいる家庭なら、まだ選び直せます。なお、どちらの方式も利率の上限は年3%と決まっており、在学中と返還期限猶予中は無利息です。

私が試算すると、差は数十万円になることも

利率の違いがどれほど効くのか、ざっくり試算してみます。300万円を約20年かけて返す場合、利率が1%違うと、総返済額はおよそ30万円変わります。ひと月あたりにすれば千円ちょっとの差でも、20年積もればボーナス1回分です。

では固定と見直し、どちらが得なのか。これは「今後の金利がどう動くか」次第なので、断言はできません。目安としては、この先も金利が上がっていくと考えるなら、貸与終了時点の利率で確定できる固定方式に安心感があります。

逆に、今の金利水準が高すぎてやがて下がるとみるなら、5年ごとに下がる余地のある見直し方式が候補になります。大事なのは、どちらを選ぶにせよ「自分で選んだ」と言える状態で卒業することです。

卒業前に親子で適切な方式を選択しよう

第二種奨学金の利率は貸与終了時に決まるため、借入当初が低金利でも在学中の金利上昇によって返還負担が想定外に重くなるリスクがあります。

将来の金利上昇を避けて完済まで確定させたい場合は「利率固定方式」、当初の利率を抑えつつ今後の金利低下に期待する場合は「利率見直し方式」など、家計や金利見通しに応じた判断が欠かせません。方式の選択は卒業年度の期日まで変更可能です。

初期設定のまま放置せず、在学中に親子で方式を確認し合い、返済を担う本人が納得した形で社会人生活をスタートさせましょう。


参考:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)「第二種奨学金の利子と利率の算定方法」

執筆・監修:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。

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