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「どうせ値段なんてつかない」壊れた“金のネックレス”を買取に出した70代女性→査定士に告げられた“予想外の金額”に「えー?!」

  • 2026.10.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役鑑定士のSです。

切れてしまったネックレスや、片方だけになったピアス。もう使えないけれど捨てるのもしのびなくて、引き出しの奥にしまったままになっていませんか?

今回は、そんな「使えないアクセサリー」を持ってきたお客様が、査定の金額を聞いて思わず声を上げたエピソードを紹介します。

「値段なんてつかないわよね」

1年半ほど前、私が働く買取店でのことです。

70代の女性・Aさんが、小さな布の袋をカウンターに置きました。

「こんなの、どうせ値段なんてつかないわよね。捨てる前に、一応見てもらおうと思って」

袋から出てきたのは、細い金のネックレスが2本と、ピアスが片方だけ。ネックレスはどちらも途中で切れていて、1本は一部がなくなっています。

「切れたまま何十年も、引き出しにしまいっぱなしだったの。直すほどのものでもないし、かといって捨てるのも気が引けて」

留め具に刻まれた小さな文字

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ネックレスの留め具をルーペ(宝石や金属を見るための拡大鏡)でのぞくと、「K18」の刻印がありました。もう1本には「750」の文字。どちらも18金(金が75%ふくまれたもの)を表す刻印です。

ピアスの裏にも、同じように「K18」と刻まれていました。

はかりに載せると、3点あわせて約9グラム。当時のK18の買取相場(1グラムあたりの買取価格)は、約1万2,000円です。

「全部で、10万8,000円になります」

思わず上がった声

「えー?!そんなにするの?」

Aさんはそう声を上げると、しばらく言葉が出ない様子でした。

「……でも、なんで?切れてるのに」

「切れていても、片方だけでも、金の値段は変わらないんですよ」

私がそう伝えると、Aさんは袋を見つめて、ほっとしたように笑いました。

「捨てないでよかった。危うく、10万円をごみに出すところだったわ」

実は、この言葉を聞くのは珍しくありません。切れたネックレスや片方のピアスを「どうせ値段はつかないだろう」と持ってくる方は多く、金額を聞いて驚かれるのも、いつもの光景です。

なぜ切れていても値段が変わらないのか

金の買取額は、基本的に「その日の相場×重さ」で決まります。
買い取られた金の多くは、溶かして地金(金のかたまり)に戻されるからです。

アクセサリーとしてもう一度売るのではなく、金そのものとして扱うので、切れているか、片方しかないか、デザインが古いかは、ほとんど関係ありません。
見られるのは、「何の金属か」と「何グラムあるか」です。

1本3〜4グラムの細いネックレスでも、当時の相場なら1本で4万円前後になります。
小さくて軽いからといって、価値がないわけではないのです。

捨てる前に、3つのことをしてみてください

手元に、切れたアクセサリーや片方だけのピアスがあれば、捨てる前に次のことを試してみてください。

1つ目は、留め具や裏側の小さな刻印を見ること。
「K18」「K24」「750」「Pt900」などの文字があれば、金やプラチナの可能性があります。
文字はとても小さいので、虫眼鏡やスマホのカメラで拡大して見るのがおすすめです。

2つ目は、小さなものもまとめて持っていくこと。
1点は軽くても、重さを合わせると金額は大きくなります。
切れた鎖の端や、外れた留め具も一緒に持っていきましょう。

3つ目は、捨てる前に一度、買取店で見てもらうこと。
刻印が読めないものや、自分では判断がつかないものもあります。
多くの店では、査定だけなら無料で見てもらえます。

ごみとして出してしまえば、もう取り戻せません。
引き出しの奥に「使えないけど、捨てられないもの」があれば、一度出してみてはいかがでしょうか。


執筆:現役鑑定士S
現役の宝石・貴金属鑑定士。買取の現場で、これまで数千点の宝石・貴金属を査定してきた。

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