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「こんなはずじゃなかった…」自宅に“自販機”を設置した40代男性、年12万円の副収入に喜ぶが…2台目で待っていた“予想外の事態”

  • 2026.10.17
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出典元:PIXTA(※画像はイメージです)

こんにちは!税理士・元国税調査官の神崎遊です。

「寝てても副収入が入るはずだったんです」

今回は、2年前に自宅の敷地に自販機を設置して予想以上の売上に喜ぶものの、2台目の設置によって状況が一変したNさん(40代・男性)の体験談です。

なにもせずに月に1万円!

「ご自宅の敷地に自販機を設置させてもらえませんか?」

2年前に自宅に来たのは自販機メーカーの営業マン。最初はなにか売りつけられるのだろうかと警戒しながら話を聞いていたものの、少しずつ興味が出てきたといいます。

「設置から、飲料の補充まですべて業者がするので、Nさんは自販機を置かせてもらうのと電気代のご負担だけです。このあたりは工場地帯で近隣にコンビニも少ないので、売上が期待できると思いますよ」

流れるような説明に思わず、その場で契約したそうです。

それから毎月通帳を見るのが楽しみになったと語るNさん。毎月1万円以上の入金がされるようになったからです。

「これが夢の不労所得ってやつか」

自分で設置・管理すれば儲かる?

自販機設置する場合、フルオペレーション方式(設置から商品の補充・管理まで業者に任せる方式)とセミオペレーション方式(オーナーがすべて自身で行う方式)があります。

Nさんが契約したのはフルオペレーション方式。売上の20%を受け取る契約でした。

1年間で12万円ほどの副収入になり、さらに伸ばしたいと考えるようになり、

「セミオペレーション方式なら、もっと儲かるのでは?」

自分ですべてやれば、売上から仕入れなどの経費を引いた分が利益になるので副業収入の拡大ができるはずです。

そこで、型落ちの自販機を50万円で購入し「利益を増やすぞ」と前向きに取り組むことにしたそうです。

「利益は増えたけど、手間も増えた…」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

2台目の自販機は予想以上に好調でした。

1本150円の商品を月300本ほど販売し、売上は4万5,000円。仕入れ代や電気代を差し引いても、月2万円ほどの利益が残り「自分でやったほうがいいな!」と思ったそうです。

ところが、少しずつ「あれ?こんなはずじゃなかった」と感じるようになりました。

セミオペレーション方式では、商品の仕入れから補充、売切れ商品の確認だけでなく、賞味期限の管理などをするのも自分。特に売上の伸びる夏場は、仕事から帰宅したあとに補充する日も増えていきました。

「え、また売り切れてる…」

さらに空き缶用のゴミ箱がいっぱいになれば片付けが必要です。故障やつり銭切れが起きれば、その対応もする必要がありました。

「利益は増えたけど、これって不労所得じゃないよな…」

2台目は月2万円ほど利益が出るようになりましたが、Nさん自身の手間も大きく増えていたのです。

副業所得が20万を超えたことで

一般的な会社員の場合は、給与以外の所得が年間20万円を超えると原則、確定申告が必要です。

Nさんは1台目だけのときは年間の副業所得が20万円以下でしたが、2台目を設置した翌年には、必要経費や減価償却費を差し引いた後の年間所得の合計が20万円を超え、確定申告が必要になりました。

「1台目だけだったら、所得税の確定申告はいらなかったのに…」

※所得税の確定申告が不要でも、住民税の申告は必要になる場合があります。

利益と時間どちらを取るか

Nさんは自分で買った自販機の補充作業が想像以上に大変になり、業者に相談。補充や売上管理を委託する契約へ切り替えることができたそうです。

利益は減ったものの「利益より休む時間がほしい」と、自分にとっての優先順位がはっきりした様子でした。

利益を拡大しようとする考えは間違いではありませんが、自分が負担できる範囲に収めることが無理なく副業を続ける秘訣ではないでしょうか。


執筆:税理士・元国税調査官 神崎遊
国税組織で12年間勤務し、法人税調査を中心に200件以上の税務調査に従事。現在は「ゆとり税務会計」を運営し、中小企業・個人事業主の税務支援を行っている。


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