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NISAで“月5万円”積み立てる50代女性→3年後、「少しでも条件のいいところに」口座を移そうとするが…窓口で知った“思わぬ事実”

  • 2026.10.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

今回ご紹介するのは、NISA口座の金融機関を変えようとした50代女性Aさんの体験談です。すぐに移せると思っていたAさんが、窓口で知ったルールとは。

手数料とポイント、移りたい理由はあった

先日、相談にいらした57歳のパート勤務Aさん。再雇用で働く夫と二人暮らしで、3年前からNISAで月5万円を積み立てています。

きっかけは、同年代の友人との会話でした。ネット系の金融機関なら、信託報酬のより低い投資信託を選べて、クレジットカードで積み立てればポイントも貯まる。そう聞いて、自分の口座の内容を見直したくなったそうです。

「同じ5万円を積み立てるなら、少しでも条件のいいところがいいと思いまして」

9月下旬、Aさんは口座を移す手続きをするつもりで窓口を訪れました。

今年すでに買付があると、その年は変えられない

担当者の説明は、Aさんの想定とは違うものでした。

NISA口座は、すべての金融機関を通じて一人に一つです。金融機関の変更は年単位で、手続きができるのは、変更したい年の前年10月1日から、変更したい年の9月30日まで。さらに、その年に一度でもNISA口座で買付をしていると、その年分の変更はできません。

Aさんは1月から毎月5万円を積み立てており、9月までに45万円を買い付けていました。今年分の変更は、この時点でできない状態だったのです。

「今年のうちに移せるものだと思っていました」

変更できるのは翌年分から。手続きの受付は10月1日に始まります。

年内に済ませないと、1月の積立に間に合わない

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

ここで担当者が念を押したのが、手続きの進め方でした。

まず、今の金融機関に変更の届け出をして、勘定廃止通知書などの書類を受け取ります。それを新しい金融機関に提出し、口座の開設手続きをする流れです。書類のやり取りに数週間かかることもあります。

もう一つ、見落としやすい点があります。翌年分の変更をするなら、1月1日以降に今の口座で買付が行われてはいけません。積立の設定をそのままにしておくと、1月に自動で買い付けられ、その年分の変更ができなくなります。年内に積立の設定を止めておく必要があるのです。

「危なかった。設定を止めるのを忘れたら、また1年先になるところでした。」

なお、これまで積み立てた資産は、新しい金融機関へ移すことはできません。今の口座に残したまま、非課税で保有し続けられます。売却も自由です。新規の買付先だけが変わる、と考えるとわかりやすいでしょう。

Aさんは10月に入ってから手続きを始め、年内に完了させることにしました。

NISAの金融機関を変える前に確認しておきたいこと

変更には期限と順序があります。次の点を押さえておきましょう。

  • 変更は年単位で、年に1度だけ
  • 手続きは前年10月1日から変更する年の9月30日まで
  • その年に買付があると、その年分は変更できない
  • 翌年分の変更は10月1日から受け付けが始まる
  • 年内に今の口座の積立設定を止めておく
  • これまでの資産は移せないが、非課税のまま保有できる

手続きの方法は、今NISA口座がある金融機関と、移りたい先の金融機関の両方に確認するのが確実です。制度の内容は、金融庁のNISA特設ウェブサイトでも調べられます。

「いつでも変えられる」と思い込む前に、自分が今年すでに買い付けているかどうかを確かめることが、思いどおりのタイミングで移るための第一歩です。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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