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“1,000万円”を定期預金に入れた60代女性→「途中で解約すると損」かと思いきや…2年後、銀行窓口で告げられた“想定外の事実”

  • 2026.10.13
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

今回ご紹介するのは、2年前に預けた定期預金の扱いに悩んだ60代女性Aさんの体験談です。中途解約は損だと思っていたAさんが、窓口の試算を見て考えを変えた理由とは。

2年前に預けた1,000万円、今の金利とは大違い

先日、相談にいらした66歳のAさん。パートを続けながら、再雇用で働く夫と暮らしています。

Aさんが1,000万円を3年ものの定期預金に預けたのは、2024年9月のことでした。当時の金利は年0.15%。それまでの0.002%という水準を知っていたAさんには、十分に高く感じられたそうです。

その後、金利はさらに動きました。日本銀行の利上げを受けて預金金利の引き上げが相次ぎ、2026年9月の利上げを受けて、メガバンクは11月から普通預金金利を0.5%に引き上げると発表しています。定期預金の金利も、それに合わせて引き上げられる見通しです。

「預け替えたい気持ちはあるのですが、途中で解約すると損をすると聞きますし…」

中途解約で減るのは、いくらなのか

担当者がまず説明したのは、中途解約の仕組みでした。

定期預金を満期前に解約すると、契約時の約定利率ではなく、中途解約利率が適用されます。預入期間に応じて決まり、多くの場合、約定利率を下回る水準です。預けていた期間の利息が目減りすることになります。

ここでAさんが聞いたのが、では実際にいくら減るのか、という点でした。

Aさんの契約では、2年以上経過していれば約定利率の半分ほどが適用されます。年0.15%の半分は0.075%。1,000万円を2年1か月預けた場合、本来の利息が約3万1,000円なのに対し、中途解約だと約1万5,000円。失うのは1万6,000円ほどでした。

「解約すると全部なかったことになると思っていました」

待つか動くかは、残りの期間と金利差で決まる

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

次に比べたのは、預け替えで得られる分です。

残りは11か月。仮に年0.6%の1年ものに預け替えれば、金利差は0.45%です。1,000万円で計算すると、11か月でおよそ4万1,000円。失う1万6,000円を差し引いても、2万5,000円ほど多く受け取れる計算でした。

「解約は損だと思い込んでいました。計算してみるものですね」

ただし、いつでもこうなるわけではありません。満期までの残りが短ければ、預け替えで得られる金利差も小さくなり、失う利息のほうが大きくなります。どこで入れ替わるかは、預入期間や金利差によって変わります。気になるときは、窓口で両方の金額を出してもらうのが確実です。

もう一つ、担当者がすすめたのが、預け替え先の期間を短くすることでした。金利が上がっている局面では、3年ものに預けると、その間に金利が上がっても動けません。今回のように中途解約を迷うことにもなります。6か月や1年の自動継続にしておけば、満期ごとにその時点の金利で預け直せます。

Aさんは1年ものの自動継続を選び、預け替えることにしました。

金利が動く今、定期預金で確認しておきたいこと

預け替えを考えるときは、次の点を確認しておきましょう。

  • 満期日がいつかを通帳や明細で確認する
  • 中途解約利率がどう決まるかを調べる
  • 失う利息と得られる金利差を試算して比べる
  • 残りが短いほど満期を待つほうが有利になりやすい
  • 金利上昇局面では預入期間を短めにする選択肢もある
  • 自動継続型なら継続を止める手続きが必要

預金金利や中途解約の条件は、金融機関ごとに異なります。契約内容は通帳や取引明細、商品概要説明書で確認できるほか、取引先の金融機関の窓口でも教えてもらえます。

「途中で解約すると損」と思い込む前に、いくら減っていくら増えるのかを並べてみることが、金利が動く時期に損をしない第一歩です。

※試算金額はすべて税引前です。実際には利息に対して20.315%の税金がかかります。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。


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