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「持つだけ損はない」“年会費永年無料のクレカ”を作った50代女性→ある日、通帳を記帳すると…目にした“文字”に「うそでしょ…」

  • 2026.10.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。FPで家計と節約の相談を数多く受けてきた柴田です。「入会でポイントプレゼント」「年会費永年無料」。こうした言葉につられて、クレジットカードを何枚も作った経験はないでしょうか。

今回は、作ったまま使っていなかったカードの年会費に驚いた50代のAさんのお話です。

引き出しの中に眠っていたカード

Aさん(50代女性)は、ショッピングモールやネット通販の入会キャンペーンのたびにカードを作り、気づけば手元に7枚ありました。普段使っているのは2枚だけで、残りの5枚は引き出しにしまったままです。「どれも年会費永年無料だから、持つだけ損はない」と考えていました。

ところがある日、通帳を記帳すると、見覚えのあるカード会社の名前で1,375円が引き落とされていました。カード会社のWebページで明細を確認すると、そこには「年会費」の文字が。

「うそでしょ…。永年無料のはずなのに…。」Aさんは驚いて、相談に来られました。

「永年無料」は入会時点の条件に過ぎない

お話を聞いて、カード会社からのお知らせを確認してもらうと、1年ほど前に「年会費改定のお知らせ」が届いていました。前年に一度も利用がない場合は、年会費1,375円がかかるという内容です。案内はメールで届いていましたが、Aさんは広告だと思って開いていませんでした。

クレジットカードの会員規約には、カード会社が年会費などの条件を変更できることが定められているのが一般的です。民法でも、大勢の利用者と同じ内容で結ぶ契約の条項(定型約款)は、一定の要件を満たせば、変更内容をインターネットなどで周知したうえで変更できるとされています。

つまり「永年無料」は入会したときの条件であって、将来もずっと無料であることを約束するものではないのです。「永久」とは意味合いが異なります。実際に、無料だったカードが「年1回以上の利用で無料」といった条件付きに変わる例も見られます。

年会費の新設や条件の変更は、郵送やメール、Web明細のお知らせで事前に通知されるのが一般的です。ただ、紙の明細をやめてWeb明細に切り替えていると、メールを見落とした時点で、変更に気づく機会はほとんどなくなります。

使わないカードのもう一つのリスク

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

年会費のほかにも、使っていないカードには注意したい点があります。

一つは、不正利用に気づきにくいことです。日本クレジット協会も、カードをあまり使っていなくても、利用明細を定期的に確認するよう呼びかけています。使っていないカードほど明細を見ないため、身に覚えのない請求があっても発見が遅れがちです。カード番号などの情報が漏れていれば、カードが手元にあっても不正利用は起こり得ます。

もう一つは、管理の手間です。有効期限が来るたびに新しいカードが届き、引っ越せばカードごとに住所変更の届け出が必要になります。

1枚1,375円でも積み重なると

私が計算してみると、使っていない5枚すべてが同じように年会費1,375円になれば、年間で6,875円、10年で約6万9,000円です。1枚ずつは小さな金額でも、積み重なれば無視できません。しかも今回の1,375円は、前年に1回でも使っていればかからなかったお金です。

そこでAさんには、使う予定のないカードを解約するようおすすめしました。解約する前には、ポイントが残っていないか、公共料金やサブスクの支払いに登録していないかを確認しておくと安心です。

なお、すでに引き落とされた年会費は、解約しても返金されないことが一般的です。この点は、勉強代と割り切るしかありません。

まとめ

Aさんは5枚のうち4枚を解約し、残した1枚は年に1回使う予定を手帳に書き込みました。「永年無料という言葉を、ずっと続く約束だと思い込んでいました」と話していました。

カードを持つなら枚数を必要な分に絞り、カード会社からのお知らせに目を通す習慣をつけましょう。それが、思わぬ出費と不正利用の両方を防ぐ近道です。


執筆・監修:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,500記事以上の執筆実績あり。

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