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実家で「外国の金貨5枚」を見つけた50代女性→買取店に持って行ったところ…査定士に告げられた“予想外の金額”に「うそでしょ…」

  • 2026.10.14
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。FPで相続に関連する相談を数多く受けてきた柴田です。

遺品整理では、思い出の品と不用品を分けるだけで精一杯になりがちです。ところが、その中に思わぬ価値のあるものが紛れていることがあります。

今回は、お父さんの遺品から金貨を見つけた50代のAさんのお話です。

引き出しの奥から出てきた5枚の金貨

Aさん(50代女性)は、お父さんが亡くなったあと、空き家になった実家の片付けを進めていました。相続人はひとり娘のAさんだけです。

書斎の引き出しの奥から、ケースに入った外国の金貨が5枚出てきました。一緒に入っていた古い領収書には、1枚5万円ほどの金額が書かれていました。

「昔の記念品みたいなものだろう」。Aさんは、ほかの不用品と一緒に片付け業者に引き取ってもらうつもりでした。ただ、念のため近くの買取店で見てもらうことにしたそうです。

金貨の価値は主に「金の重さ」で決まる

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

査定士の答えは、1枚約72万円。5枚で約360万円でした。

「うそでしょ…。5万円で買った金貨が、そんな金額になるんですか。」Aさんは言葉を失いました。

なお、Aさんのお父さんが保有していた金貨は「メイプルリーフ金貨」と呼ばれる、アンティークコインの一種だったそうです。

メイプルリーフ金貨のような地金型の金貨は、額面や見た目の古さではなく、含まれている金の重さとその日の金の価格で価値が決まります。1オンス金貨に含まれる金は約31.1グラム。2026年10月上旬の大手地金商の金の買取価格は、1グラムあたり2万3,000円台でした。31.1グラムに掛け算すると、1枚あたり約72万円になります。

金の価格は、数十年前と比べて大きく上がっています。お父さんが1枚5万円ほどで買った金貨は、地金としての価値が何倍にもなっていたのです。

ちなみに、歴史的に価値がある「アンティークコイン」には金としての価値だけでなく、希少性やコレクターからの需要も影響します。

売って利益が出たら税金がかかる

金貨を売る前に、私がAさんにお伝えしたのは税金のことです。

金貨や金地金を売って得た利益は「譲渡所得」として、給与など他の所得と合わせて税金を計算します。相続で受け継いだ金貨は、お父さんが買ったときの価格と時期を引き継ぎます。持っていた期間が5年を超えるため、利益から特別控除の50万円を引いた残りの2分の1が課税の対象です。

私が計算してみると、5枚を約360万円で売り、買ったときの価格が合計25万円なら、利益は約335万円。50万円を引いて2分の1にすると、約142万円がAさんの所得に加わります。翌年の確定申告が必要です。

また、1回の取引で200万円を超える金地金や金貨を買い取った業者は、その内容を税務署に報告する決まりがあります。申告をしなければ、税務署に把握される可能性が高いと考えておきましょう。

買ったときの領収書は、利益を正しく計算するための大切な書類です。Aさんの場合も、引き出しの中の領収書が役に立ちました。

また、金貨はお父さんの相続財産の一部でもあります。遺産の合計が相続税の基礎控除を超える場合は、金貨もお父さんが亡くなった日の価格で評価して、申告に含める必要があります。

処分の前に「見てもらう」ひと手間を

遺品の中には、金貨のほかにも、金のアクセサリーや記念硬貨、古い切手など、価値のわかりにくいものが混ざっています。まとめて処分する前に、まずは価値がありそうなものだけでも専門の店に見てもらってください。

その際は、1社だけで決めずに複数の店で査定を受けると安心です。金の価格は毎日変わるため、査定の日付も確認しておきましょう。

まとめ

Aさんは金貨を売却し、翌年の確定申告に備えて領収書と買取の明細を保管しました。「もう少しで、360万円を不用品と一緒に手放すところでした」と話していました。

実家の片付けを控えている方は、「古いもの=価値がない」と決めつけず、処分する前に一度立ち止まってみてください。


執筆・監修:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,500記事以上の執筆実績あり。

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