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「間違えて送ってしまった…」30万円を誤送金した40代男性、慌てて銀行に連絡するが…返ってきた予想外の返答に“青ざめたワケ”

  • 2026.10.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 ファイナンシャルプランナー/IFAの石坂です。

銀行振込で送金先を間違えてしまった場合、みなさんはどう対応しますか。「すぐに銀行へ連絡すれば、取り消してもらえる」と考える人もいるかもしれません。

しかし、すでに相手の口座へ入金されている場合、銀行に連絡するだけではお金が戻らないケースがあります。

工事代金30万円を誤って別の相手に振り込んだ40代男性も、銀行から予想外の説明を受けました。振込を取り消す際には、どのような手続きが必要になるのでしょうか。

工事代金30万円が別の口座へ…残された支払期限はわずか2日

40代の会社員Tさんは、自宅の設備交換工事を依頼していました。工事代金は30万円。作業が終わったため、指定された銀行口座へ振り込むことになりました。

支払期限まであと2日となった日の昼休み、Tさんはスマートフォンで銀行のアプリを開きました。

過去に登録した振込先の一覧から、工事業者と思われる口座を選択。金額を入力し、振込を実行しました。ところが、振込完了後に取引履歴を見ると、受取人名義が今回の業者と違っていたのです。送金していたのは、数年前に別の工事を依頼した会社の口座でした。

「30万円も間違えて送ってしまった……」一瞬焦ったものの、Tさんは銀行に連絡すればすぐに取り消せると考えました。

ところが、銀行から返ってきた説明は予想外のものでした。すでに相手の口座へ入金されているため、「組戻し」という手続きが必要だと案内されたのです。

さらに、返金には原則として受取人の承諾が必要で、必ずお金が戻るとは限らないという説明も受けました。「相手が断ったら、30万円はどうなるんですか」Tさんは青ざめました。

「もう30万円必要なの?」残高を見てさらに焦ったTさん

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

Tさんが特に困ったのは、誤送金した30万円とは別に、本来の工事代金も支払わなければならない点でした。

振込前、Tさんの普通預金口座には65万円が入っていました。ところが、誤送金によって残高は約35万円に減少。さらに正しい振込先へ30万円を支払えば、残るのは約5万円です。

この口座からは、毎月の生活費や公共料金も支払っています。「もし戻らなかったら、今月の生活費はどうすればいいんだろう……」

Tさんは銀行の案内に従って組戻しを申し込みました。しかし、受取人の承諾が必要なため、いつ返金されるのかは分かりませんでした。

一方、本来の工事業者への支払期限は迫っています。事情を伝えたうえで、Tさんは期限内に改めて30万円を振り込みました。口座残高は約5万円となり、返金の連絡を待つことになったのです。

その後、誤送金先の会社から承諾が得られ、手続きを経て30万円は無事に返金されました。しかし、返金までの数日間、Tさんは落ち着かない時間を過ごしました。

「結局戻ってきたけれど、あのまま返金されなかったらと思うと怖いです」振込先を最後に確認しなかったことを、Tさんは深く後悔しました。

FPが解説|誤送金した30万円、相手が返金を拒んだら?

今回のように、誤った相手の有効な口座へ入金された場合、銀行が振込人の申し出だけでお金を取り戻せるわけではありません。

一般的には「組戻し」という手続きによって返金を依頼します。三井住友銀行の公式案内でも、受取人が承諾しなければ、組戻しによる返金はできないと説明されています。

また、三菱UFJ銀行では、組戻手数料が880円(税込)かかります。同銀行では組戻しができなかった場合も手数料は返金されないため、費用面にも注意が必要です。

では、相手が返金を拒否したら、30万円を諦めるしかないのでしょうか。

必ずしもそうではありません。誤って振り込んだお金については、法律に基づいて受取人に返還を求められる場合があります。これを「不当利得返還請求」といいます。

ただし、銀行の組戻しとは別の対応となり、解決までに時間や費用がかかる可能性もあります。

返金されても安心できない?振込前の注意点

今回のケースで特に注意してほしいのは、誤送金した金額だけでなく、返金されるまでの家計への影響です。

仮に30万円が後日戻るとしても、その間に家賃や生活費などの支払いが重なれば、家計が苦しくなるおそれがあります。

振込直後に間違いに気づいたら、まず利用した銀行へ連絡し、取引状況と必要な手続きを尋ねてください。また、過去に登録した口座でも安心せず、受取人名義や口座番号を最後に見直すことが大切です。

30万円を取り戻せたとしても、誤送金による負担までなくなるわけではありません。特に高額な振込では、送金前の確認を徹底したいところです。


※組戻しの方法や手数料、返金までの期間は金融機関などによって異なります。また、存在しない口座などへの振込が成立しなかった場合は、今回の事例とは扱いが異なります。


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