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私大に合格した息子→「学費は月6万の奨学金で何とかなる」と思いきや…大学から届いた手続きの案内に40代母「どうすれば…」

  • 2026.10.10
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 ファイナンシャルプランナー/IFAの石坂です。

子どもの大学進学に向けて奨学金の採用候補者に選ばれれば、学費の心配も少し軽くなるかもしれません。

しかし、奨学金を借りられる見通しが立っていても、入学前のお金を準備できているとは限りません。

特に注意したいのが、大学への納付期限と奨学金の初回振込日の違いです。

月6万円の奨学金を頼りにしていた48歳の母親も、息子の大学合格後、予想外の支払いを前に焦ることになりました。

合格からわずか8日で30万円? 母親を襲った想定外の出費

48歳のNさんは、18歳の息子の大学進学に向けて、少しずつ教育資金を貯めてきました。

しかし、高校3年生になると塾代や模試、受験料などの出費が増加。進学用に確保していた預金は42万円まで減っていました。

そこで息子が申し込んだのが、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金。高校在学中に月6万円の第二種奨学金の採用候補者に選ばれ、Nさんは安心していました。

「入学金30万円は貯金から払って、残りの学費は月6万円の奨学金で何とかなる」

第二種奨学金は返還が必要ですが、月6万円を4年間借り続ければ、総額288万円になる計算です。Nさんは、これだけ借りられれば、進学後の学費の支払いも何とかなると考えていました。

そして翌年2月18日、息子は希望していた私立大学に合格します。家族で喜んだNさんでしたが、大学から届いた入学手続きの案内を開くと、予想していなかった授業料の納付期限が記載されていました。

入学金30万円の振込期限は2月26日。合格発表からわずか8日後です。さらに、3月10日までに前期授業料など40万円を納める必要がありました。「入学金だけじゃなく、授業料もこんなに早く払うの?」

Nさんは急いで銀行口座を確認します。残高は42万円。入学金30万円を支払えば、残りは12万円です。その全額を次の授業料に充てても、28万円が足りません。

しかも、教科書代や通学準備のお金も別に必要です。「30万円は何とか払えるけど、その後の40万円はどうすれば……」奨学金があるから大丈夫と思っていたNさんですが、次の支払いをどう乗り切るか、急に不安になりました。

「初回振込は4月以降」の文字に絶句。次の40万円はどうする?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

2月20日、Nさんは奨学金がいつ振り込まれるのか、改めて案内を調べました。そこで目にしたのが、初回振込は大学入学後となり、息子本人の口座に入金されるという説明です。

高校在学中に採用候補者となっていても、すぐにお金が入るわけではありません。大学へ進学した後に「進学届」などの手続きを行い、通常は4月から6月に初回振込が実施されます。

つまり、3月10日の授業料の支払いにも間に合わないのです。さらに、初回振込が4月の場合、月6万円の第二種奨学金については、通常分として原則6万円が振り込まれます。

(※初回振込が5月以降の場合、貸与開始月からの複数月分がまとめて振り込まれることがあります。また、機関保証を利用する場合は保証料が差し引かれます。手続きの遅れなどで振込が遅くなる場合もあります。)

「奨学金が振り込まれる前に、70万円も必要だったなんて……」Nさんは、大学に納付期限の延長ができないか相談することを考えました。

しかし、延長が認められるとは限りません。教育ローンも、申し込めばすぐに借りられるものではありません。入学金30万円は何とか支払えても、その後の40万円を準備するめどは立っていません。

「せっかく合格したのに、授業料が間に合わなかったら……」奨学金の総額ばかりを考え、入学前に必要な現金を十分に準備できていなかったことに気づいたのでした。

奨学金があっても入学前の70万円は別問題

今回の事例で注意したいのは、奨学金を借りられる見通しが立つ時期と、実際にお金が振り込まれる時期の違いです。

JASSOの予約採用では、高校在学中に採用候補者となっていても、入学前に奨学金を受け取ることはできません。また、条件を満たせば追加で借りられる「入学時特別増額貸与奨学金」も、振込は入学後です。

例えば、入学金30万円と前期授業料40万円を求められる大学なら、入学前だけで70万円を準備する必要があります。教育資金の相談で重視したいのは、学費の総額だけでなく、支払期限まで把握しておくことです。

資金が不足する場合は、大学に納付期限の延長や分割払いができるか相談する方法があります。また、「国の教育ローン」も選択肢ですが、審査や融資には時間がかかるため、早めの準備が欠かせません。

なお、月6万円の第二種奨学金を4年間借りれば、貸与総額は288万円です。借りるのは学生本人で、在学中は利子がかかりません。ただし、卒業後などに返還する際は、原則として利子も含めた金額を返す必要があります。

奨学金があっても、入学前の資金不足まで解消できるとは限りません。合格後に慌てないよう、入学金だけでなく、その後の授業料も含めて必要な現金を把握しておきたいところです。


※プライバシー保護の観点から内容を一部調整しています。大学によって納付額や期限、延納制度などは異なります。

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